経済産業大臣賞を受賞!学生制作のWEBアプリが『U-22プログラミング・コンテスト2021』で高評価
22歳以下を対象にプログラミングの腕を競う歴史あるコンテスト『U-22プログラミング・コンテスト2021』にて、高度情報学科 WEB開発コース 学生チーム「mx(えむかける)」が経済産業大臣賞(プロダクト)を受賞しました!
これにより、同コンテストではHALとして2015年度より7年連続の入賞となります。※HAL大阪・HAL東京・HAL名古屋の3校実績
経済産業大臣賞(プロダクト)は、全応募作品のうち、有用性・芸術性面で大変優れており、ビジネス展開できる可能性を秘めている作品に贈られる賞です。
受賞した作品「ヒトコエ」は、「新しいヘルプマークのかたち」をコンセプトとしたWEBアプリケーション。製品としてのクオリティだけでなく、障がい者と健常者、両サイドの視点から専門施設にヒアリングし、テスト・検証を重ねながら実際の制作に落とし込んでいった姿勢が、審査員の方々より高く評価されました。
チーム名:mx(えむかける)
高度情報学科 WEB開発コース
下村 芽生、西村 翔、川口 誠、宇佐美 彰基、先田 隆太、嶋 克、野尻 裕平、藤村 優摩
作品名:ヒトコエ
作品紹介: 「新しいヘルプマークのかたち」をコンセプトにしたWEBアプリケーション。
援助や配慮を必要としている人が、外出時など、困ったことや助けて欲しいことがあった時に、「ヘルプボタン」(WEB上のボタンかハードウェアのボタン)を押すと、緊急連絡先にSMS送信、また、現在地周辺の登録者に向けてLINEの通知を送信し、助けて欲しいことの内容を知らせることができる。
mxのメンバーに聞きました!
Q1.おめでとうございます!受賞の感想を教えてください。
-名誉ある賞をいただくことができ、大変嬉しく思います。
チームで何度も話し合いを重ね、こだわりを持って制作した「ヒトコエ」という作品を、最終審査会で、審査員の皆様や、多くの視聴者の皆様の前で発表できたことは、非常に貴重な経験となりました。
審査員の方から、「プレゼンで涙が出た」という感想をいただいたり、障がいを持つ方から、「ヒトコエが日本全体に広まって、誰もが助け合える社会になってほしい」という声をいただき、本当に嬉しく、「ヒトコエ」を開発できてよかったと思いました。
「現状のヘルプマークの助けてほしい「時」を提示できないという点を解決している」「Diversity&Inclusionの実装が求められ、かつSDGsの10:人と国の不平等をなくす、という趣旨にも合致した、すばらしい着想のアプリ」といった貴重なフィードバックもいただけたので、今後の作品のブラッシュアップや、新たな作品制作に生かしていきたいと思っています。
審査員の皆様、運営の皆様、応援してくださった皆様、そして一緒に作品を創り上げたチームのメンバーと、ヒアリングやフィードバックに協力していただいた皆様に心からの感謝を申し上げます。
Q2.制作にあたり、特に注力したことや意識したことは何ですか?
-2021年、東京パラリンピックが開催され、共生社会への意識も高まりつつあります。私たちのチームは、共生社会の実現に向けた第一歩を踏み出すことを目的としたアプリケーションを制作しました。
有識者の方や、当事者の方に対して、ヒアリングを行った上で、課題分析、企画を行いました。開発後も、アプリケーションをより良いものにしていくために、実際に使用していただいた上で、フィードバックをいただき、その内容を反映していく、という改善のフローを繰り返し行っていきました。
Q3.アプリケーションとしてのアピールポイントを教えてください。
-アプリケーションのUIでは、アクセシビリティポスターの考えを組み合わせたマテリアルデザインで表現しました。UIにおいても、健常者と障がい者の間にある壁を取り払うため、ウェブアクセシビリティを向上させるように努めました。
アプリケーションで使用している色については、ユニバーサルデザインを意識し、Adobe Colorを使用することで、色覚障害のある方の見え方も考慮した上で色を選定しています。実際のアプリケーションでは、選定した色のデザインパターンを作成し、全てのページで検証を行いました。
利用者とヘルパーの位置情報に関してはGeolocationを用いて、サーバーへの負荷を軽減するために、必要な場面のみ現在地の取得を実行できるようWebSocketでやり取りしています。
Q4.今回の作品制作でHALで学んで活かせたことはありますか?
-システム設計技法、WEBアプリケーション開発など、授業で学んだことを最大限生かしました。
また、チーム開発は、独学では学ぶことができない領域なので、非常に貴重な経験となりました。開発では、様々な苦労がありましたが、「新しいヘルプマークのカタチ」を世に提案したいという強い思いのもと、仲間たちと協力することで、最後までやり遂げることができたと思います。
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