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好きなことを仕事にする“責任”。

本日はよろしくお願いいたします。
まずは、今回の楽曲に込めた想いをお聞かせいただけますか?

HIRO 僕はお話をいただいてから、まずこれまでのCMを調べたり、それこそHALのWEBサイトを読み込んだりしました(笑)
学校からのメッセージや今回のPROJECT HALのコンセプトに僕たちが今まで歌ってきた歌詞とリンクする部分がたくさんあったので、TVCMに登場するロボットやPROJECT HALの学生たちの気持ちを自分自身に置き換えて、共感しながら歌詞をつくることができました。

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プロになる前となった後で、何か変化したことはありますか?

HIRO ひとつ1つの楽曲のリリースや1回1回のライブをするたびに、創ることへのこだわりや責任感がどんどん強くなるようになりました。
自分たちの好きなことを仕事にさせてもらっているので。
というか、好きなことじゃないと続かない5人が集まったバンドなので(笑)、それを“プロ”としてやっている以上、中途半端なものは創りたくないし、妥協はしたくない。
僕1人で活動しているわけではないから、バンドのメンバーに対してや、僕たちの曲を聴いてくれる人に対しての責任感は、創作活動を続けるたびにどんどん大きくなっていきますね。

クリエイティブ・チームは“創る”ことで強くなる。 クリエイティブ・チームは“創る”ことで強くなる。

学生たちは今回はじめてプロとして“仕事”をしたわけですが、皆さんはプロとしてデビューが決まった時、またその最初の作品制作やライブの準備を進めている間、どのようなことを一番考えていましたか?

HIRO 最初は本当に何も知らなくて、わからなくて、無我夢中でした。
いろんなことを自分なりに考えてはみるんですけど、いざやってみるともちろん考えたとおりにはいかないし、の繰り返し。
でも、どんなバンドにしたいかや、どんな曲をつくりたいかを悩みに悩んで、何もわからないなりにできることを全部詰め込んだのがファーストアルバムでした。
完成したときは、その喜び以上に「駆け抜けた感」がすごかったですね。
次のライブやアルバムのことが全然考えられないくらいでした。
今思えば、それくらい全力を注げたってことなのかなと思います。

今回各校でチームを組んだPROJECT HALのメンバーのように、皆さんもバンドというチームで音楽やライブなどの創作活動をされていますが、そのプロセスの中で、チームならではの喜びや苦悩を感じる瞬間はありますか。

HIRO 僕たちはメンバーの年齢もバラバラですし、もともと仲がよかったり、同級生だったりで結成したバンドではないので、最初の1年はメンバー同士の距離感を縮めることが一番大変でした。
僕はそれこそ、他のメンバーに対してガチガチの敬語で話していましたし(笑)。
そんなところから、何度もレコーディングして、リハーサルして、ライブをやって、というのを繰り返していくうちに、バンドへの愛着も沸いてきて…それからメンバーがひとつになっていきました。
それぞれに責任感が芽生えてきたぶん、ぶつかることも増えましたけど(笑)。
特に最近のツアーでは、今まで以上に新しいアイディアや失敗したときの反省点を話し合ったりできるようになっていて。
やっぱりチームとして一番成長できるのは、力を合せて1つのものに向かっていく瞬間なんだ、というのをすごく実感しています。

SHO 僕はやっぱり、アルバムのリリースだったりの節目ごとに回ってきたツアーが印象に残っています。曲も良くなって、会場も大きくなって、今はどんどんステップアップできている感じがして。
MY FIRST STORYは結成4年目ですけど、他のバンドが10年かけて手に入れるようなものを、僕たちは4年で手に入れることができていて。
それって、普通は10年かけてする努力をギュッと凝縮してやってきたっていうことで、もちろんラクではないし、そりゃいろんなことが起きるよな、と。
とにかく濃い4年でした。
これからもたぶん同じ感じで、来年も再来年も、1回1回のステップで全力を尽くしながら、駆け抜けて行くんだと思います。

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創作活動において、譲れないこだわりなどがあれば教えてください。

SHO 1人で全部創ってしまったら、それはチームでやる意味ないな、ということはいつも考えています。
僕1人でも曲は創れるけど、メンバーがそこに歌詞をつけてくれたり、僕の想像のつかないようなベースを弾いてくれたり。
創作の種を誰かが創ったら、それをもっと大きく開花させるためにみんなのアイディアや個性を合せていくことが、チームで何かを創るということなんだと思っています。

同じプロ、同じクリエイター同士として臨んだPROJECT HAL。 同じプロ、同じクリエイター同士として臨んだPROJECT HAL。

PROJECT HALの企画内容を最初に聞いたときの印象はいかがでしたか?

SHO すごく素敵だなって思いました。
学生がプロの仕事に挑戦するストーリーもそうですし、僕たち自身、誰かの作品と1つになるというのを、あまり体験したことがなくて。
僕たちは楽曲、学生たちはCGやアニメーション、効果音という、異なるジャンルのクリエイター同士で個性をぶつけあうようなイメージ。
自分たちの楽曲が学生たちの作品と融合して僕たちだけでは創れないものが完成するんだと思うと、単純に楽しみで、嬉しかったですね。

(ここで、MY FIRST STORYの皆さんに、完成したてのTVCMをご覧いただきました。)

SHO おぉ・・・

TERU すげー!

NOB ハンパねぇ。

HIRO すごい・・・!

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学生たちが創り上げたTVCM、ご覧になった感想はいかがですか?

HIRO 学生が創ったとは思えないですね。
プロの仕事だと言われても違和感ないくらい。
ロボットのディテールも、ミュージック学科の皆さんがつくった効果音も、僕らもここまでの創作の過程を見てきたので、ここまでのものが完成した、という喜びを当事者として共有できるのが嬉しいですね。

SHO 逆に、僕がPROJECT HALのメンバーたちに聞いてみたい。
僕らの創った曲を映像と合せていくときに、どう思っていたのか…カッコいいと思ってもらえていたなら最高だなって思います。

TERU そうしたら、もっとこうしたかった!っていうのが出てきそうじゃないですか。
誰の曲か知ったらきっと印象も変わるし、「完成です」って言われても、たぶん僕らも学生も、ここからもっといいものを創りたい!って思うから。

(※ 制作当時、学生たちにはミュージシャン名は伏せられていました。)

image06 image07 自分の意志を貫ける者だけが、
自分の望むFirst Storyを描くことができる。 自分の意志を貫ける者だけが、
自分の望むFirst Storyを描くことができる。

最後に、PROJECT HALのメンバーや、クリエイターになりたいと思っている人たちへのメッセージをお願いします。

HIRO 自分の進路を考えたり、やりたいことを探して過ごす1、2年は、これからの人生の何十年を決める大事な時期になりますよね。
だからこそ、周りの人がこう言うから、こうするから、じゃなくて、自分の意志で決めて、後悔のないように突き進んでほしい。
自分が楽しいと思えること、自分のやりたいと思えることには妥協しないで挑戦していってください。

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SHO もしやりたいことを見つけて、それをやると決めたなら、半年やそこらで「向いてないな」ってあきらめちゃうんじゃなくて、悩んでも辛くても、5年でも10年でもいいから続けてください。
自分もそうだったので。フリーターをしているときも、それでもやっぱり音楽が好きで…いろんな経験をしましたけど、「あ、もうダメだ」みたいなのが、25、6歳くらいで1回来るんです。

(一同笑)

SHO 思うんですよ、ほんとに!周りの友達が大学へ行ったり就職したりするのを見て、自分と比べて不安になったりするんですけど、そこでどうするか。
それでもまだ続けたいのか、辞めたいのか。
続けることができるなら、いつか必ず結果が出る
と思います。
だから、簡単にあきらめて欲しくないな、と思いますね。


PROJECT HAL Musician:
MY FIRST STORY

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2011年夏、東京渋谷で HIRO(Vo) / SHO(Gu) / TERU(Gu) / NOB(Ba) / MASACK(Ds) の5人で結成。2012年4月に1st FULL ALBUM「MY FIRST STORY」でデビュー。デビュー盤にして、3万枚以上のセールスで、オリコンウィークリーチャート初登場16位の快挙!インディーズチャートでは堂々の1位を記録する。
初の自主企画「HIGHEST LIFE PARTY VOL.1」を同年6月に渋谷WWWで開催するも、即ソールドアウト。新人にして数々の夏フェスやビッグイベントに出演!圧巻のライブパフォーマンスで、入場規制を数多く叩き出す。2013年2月には早くも2nd FULL ALBUM「THE STORY IS MY LIFE」をリリース。オリコンウィークリーチャート初登場15位。ALL TIME LOWのJAPAN TOURサポートやPUNKSPRING 2013への出演、初のクアトロツアーも全会場即日ソールドアウトという輝かしいトピックが続く中、7月には1st SINGLE+DVD「最終回 STORY」をリリース。2014年2月には初のDVD作品「The Ending of the Beginning Tour Final ONEMAN SHOW at EBISU LIQUIDROOM」をリリース。最新シングル「Black Rail」もロングセラーを続ける中、アニメ「信長協奏曲」主題歌の3rd SINGLE「不可逆リプレイス」をたたみかけるようにリリース!!シングルで2万枚を超えるセールスを記録!!
同年10月には3rd FULL ALBUM「虚言 NEUROSE」をリリース。自身最長全国ツアー31本も全公演ソールドアウトを果たす。2015年も、更なる飛躍を見せることは間違いない。