ニュース&インタビュー
CG/ANIMATION
2025.12.12
サイバーエージェントで活躍するHAL同期。ユーザの声こそが創作のエナジー
松田 空
3DCGクリエイター
CG・デザイン・アニメ4年制学科 CG映像コース/2023年卒業
大井 翔太朗
3D背景デザイナー
CG・デザイン・アニメ4年制学科 CG映像コース/2023年卒業
「好き」を「個性」を、 とことん伸ばしてくれたHAL
松田 空
3DCGクリエイター
CG・デザイン・アニメ4年制学科 CG映像コース/2023年卒業
中高時代からイラスト制作や音楽づくりなど、ものづくりが好きでクリエイターを目指そうとHALへ。在学中に3DCG、中でもキャラクターデザインに夢中になりその道を究めたいとサイバーエージェントに入社。配属先の(株)アプリボットでキャラクターチームのサブリードとして、スマホゲームの3Dモデル制作やディレクションを手がける。
大井 翔太朗
3D背景デザイナー
CG・デザイン・アニメ4年制学科 CG映像コース/2023年卒業
留学先のカナダで、世界的に有名なRPGゲームの映画を鑑賞。そのCGの美しさや精巧さに心をつかまれ、こんな3DCGをつくってみたいとHALへ入学。入社後は、配属先の (株)QualiArtsでリードとしてスマホゲームの背景デザインやディレクションに携わる。
株式会社サイバーエージェント
新しい未来のテレビ「ABEMA」や国内トップシェアを誇るインターネット広告事業、オリジナルIPや他社の人気IPのスマートフォン向けゲームを多数提供。
松田
スマホゲームの運用チームに所属し、キャラクター班のサブリードとして3Dキャラクターの武器や衣装づくりに携わっています。特に力を入れているのは、原作のコンシューマーゲームをスマホに落とし込む際に、クオリティが落ちないようできる限りの技を尽くすこと。また、イラストチームが描いた2Dの絵を3D化する作業にも熱が入ります。そのアート性を崩さないことはもちろん、作品を手に取ってくれるお客様の期待を超えられるよう、細部まで妥協せず丁寧に仕上げることを大切にしています。嬉しいのは作品を公開すると「この武器かっこいい」「衣装が素敵!」といったお客様の声をダイレクトにいただけることですね。
大井
私はスマホゲーム制作のリードデザイナーとして、3D背景に関わる全般のディレクションを主に担当してきました。特に印象に残っているのは、“お客様の遊び場”をつくったこと。好きなキャラクターを好きな背景に置き、自由に写真を撮れる「フォトスポット」のような場です。「どうしたら楽しんでもらえるか?」をとことん考える中で、フォトスポットでしっかり遊んでもらえるように、映える場所とそうでない部分にメリハリをつける工夫をしました。実際、リリースされると、狙いどおりに楽しんでくれている様子に手応えを感じましたね。
松田
学生時代に様々な3DCG作品を観る中、目に留まったのは、まるで生きているかのように魂が宿り活き活きと動きまわるリアル なキャラクターたち。私も、こんなキャラクターを生み出したいとワクワクしたのを覚えています。その時の先生の「心を揺さぶられたモノのみにフォーカスして究め続けなさい」という言葉が、今の道へと踏み出そうとする私の背中を押してくれました。 以来、壁にぶつかることがあっても無我夢中で邁進し続けて来られたのは、あの時の先生の言葉と、「3DCGが好き」という原動力が支えになっているからだと思います。そんな好きなことに今、全力を傾けることができ、世界中から喜びの声をいただけるなんて。これ以上に幸せなことはないですし、さらにいいものを届けたいというモチベーションにもつながっています。
大井
HAL入学後は、特に3D背景に興味を抱いたのに加え、ものづくりのための体制構築や環境整備、人とのコミュニケーションが好きだったので、将来はディレクターを目指そうと思っていました。そこで、在学中はチーム制作に力を入れリーダーや監督などに自ら立候補し挑戦を繰り返しました。 一方、入社後しばらくは、自分の作品のクオリティに自信を持てずに苦しんだ時期が長く続きました。しかし、リーダーに抜擢していただいてからは、学生時代に磨いたコミュニケーション力や人をまとめる力を発揮しながら目を背けることなくものづくりに向き合うことができるようになり、自信を持てるようになりました。そして、自分のバリューを出せるポジションに就かせてくれた会社にも感謝しています。また、在学中は個性的で熱い先生方が惜しみなく注いでくれた知識の海が、今の私の土台を築いてくれたと思っています。たとえば映画のノウハウや歴史の講義、演出についての熱い解説などなど……。 3DCG背景のテクニカルな知識だけでは、成長に限界がきていたと思います。ゲームはお客様が楽しむもの。常にユーザーエクスペリエンスといった快適さを追究すべき私に必要な創造力や挑戦心は、HAL時代の学びが育んでくれ、私という「個性」を伸ばしてくれたと感じます。
松田
同期で入社した大井君は、HALの卒業制作では同じチームでリーダー、サブリーダーとして映像作品を1本つくり上げた仲間。今も同じ会社で働く彼の存在はいい刺激になっています。
大井
私たちに共通するのはHAL時代に育まれた「ものづくりに一心不乱に熱量を注いでしまうクリエイター魂」かもしれません。HALOBならではの生き方が根づいています。