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IT/WEB/AI
2026.3.27
一生もののスキルを掴み大規模プロジェクトを動かす今
石川 勝登
アクセンチュア株式会社 オペレーションズ コンサルティング本部 ディレクター
WEB学科/2020年
環境の変化をプラスに捉え成長する力に変える
私はディレクターとして、金融系企業のWebサイト運用を担当しています。 もともとHALではものづくりに力を入れていて、制作ディレクターを目指していましたが、入社した当時の会社がアクセンチュアと合併したことで、制作中心からコンサルティング視点やスキルが必要となる業務へと大きく変わりました。職務内容は変わりましたが、良かったと思う点も多くあると思っています。コンサルタントのスキルは、どの職種でも役に立つ汎用性の高いもので、ビジネスパーソンとしての修行になると前向きに捉えています。また、もともとやりたかった制作の知見を活かし、「このやり方ならコンサルティングにも応用できる」「このページを制作すれば利益につながる」といった提案ができるようになりました。単に与えられた制作業務をこなすのではなく、自分で仕事をつくりにいける点は、この会社で働く大きなメリットだと感じています。今のプロジェクトは自分の裁量を発揮できる機会があり、程よい自由度を持って働ける環境です。こうした環境で仕事ができていることを、とても恵まれていると感じています。 仕事をするうえで、私が何より大切にしているのは「完璧主義ではなく、完了主義」であることです。学生時代の私は、デザインの細部にこだわりすぎて悩み、気づけば時間だけが過ぎてしまうタイプでした。しかし、ビジネスの世界では、お客様が求めているものをいかに速く、確実に形にするかが問われます。自分のこだわりに時間をかけるのではなく、何がゴールなのかを明確に定め、最速でやり抜く。この「完了させる力」こそが、プロとしての信用につながると思っています。
「何もない自分」からHALと出会いディレクターの道へ
中高時代はサッカー一筋で、大学はこれといった目的がなく、ただ行けるところに進学しました。しかし、通い続けるうちに「自分には何もない、好きなことも強みもない」という事実に気づき、焦燥感に襲われたんです。このままなんとなく生活していくのはつまらない。何か「自分自身の肩書き」になるような武器が欲しい。そう思って探し当てたのがHALでした。ちょうど親戚にHALの卒業生がいて、話を聞くうちに「ものづくりって、意外と昔から好きだったかもしれない」と気づきました。専門学校に対して「誰でも卒業できる」というイメージを持つ人もいるかもしれませんが、HALは違いました。親戚から「課題も卒業制作もかなりしんどいよ」と聞かされていたんです。「とりあえず卒業させる」のではなく、「使える人材にしてから送り出す」という学校のスタンス。そこに強烈な信頼を感じ、入学することを決めました。 最初はデザインが好きで入学しましたが、学んでいくうちに一つの答えに辿り着きました。どんなに綺麗なデザインをつくっても、裏側のシステムや仕組みがなければサービスとして成立しないし、お金も生まれないということです。では自分はどう働くべきかと考えたとき、デザインとコーディングの現場を理解しつつ、ビジネス的な視点を持ってプロジェクトを動かせるディレクターという職種なら、将来どんな場所でも通用するはずだと思いました。そこから全体を俯瞰しながら利益を生み出せるディレクターの道を志すようになりました。
「とりあえずやってみる」ことが自分の可能性を広げてくれる
学生時代で最も印象に残っているのは「就職作品プレゼンテーション」です。大勢の前で自分の作品を発表し、企業の方から直接フィードバックをいただくという経験は、普段の生活ではなかなか味わえない緊張感と高揚感がありました。「いいね」と評価してもらえたことも、逆に「いまいちだね」と言われたことも、貴重で楽しい経験でした。そのとき制作したのは、「地元をどれくらい知っていますか?」という切り口で作った、地元の魅力を発見する散歩サイトです。他の学生がゲーム性の高い作品をつくる中、私は「どうすればサイトの価値を感じてもらえるか」という企画力を重視しました。そのプレゼンをきっかけに、今の会社の人事の方から声をかけていただき、そこから私のキャリアがスタートしました。 「パンデミック防止!ワクチン開発AIが世界を感染症から救う!?」という作品でAbemaTV賞をいただいたのは、卒業制作で取り組んだプロジェクトです。もし世界中でウイルスが蔓延し、人々が外に出られなくなったらどうするのか――そんな仮説から始まり、AIが世界を管理し、感染者にはドローンで薬を届けるといった仕組みを考案しました。AIと医療を掛け合わせた未来型のサービスを作品にしたのですが、その2か月後に実際にコロナが大流行し、偶然とはいえ驚きました。制作はチームで行ったのですが、ディレクター志望だったこともあり、チームをまとめる役割を担いました。それぞれの考えをまとめ、一つの形にする難しさを学んだ経験は、ディレクターとして働く今の土台になっています。
HALで培った「とりあえずやってみる」という姿勢は、今の自分に大きく役立っています。絵が苦手で数学も嫌いだった私でも、腰を据えて取り組めばデザインもプログラミングも理解できるようになり、「人間、やればできる」と実感できました。継続のコツは「自分に期待しすぎない」ことだと思います。「できない前提」で始めて、少しでもできたら自分を褒める。最初から高いハードルを課すのではなく、まずは手を動かして形にしてみる。その積み重ねが、一生もののスキルになると信じて今も取り組み続けています。
石川 勝登
アクセンチュア株式会社 オペレーションズ コンサルティング本部 ディレクター
WEB学科/2020年
高校卒業後に大学へ進学するも、心機一転HALで学び直し、卒業後はIMJ(現:アクセンチュア株式会社)に入社。ディレクターとして第一線で活躍中。「就職作品プレゼンテーション」では高い企画力が評価される。また、卒業制作「パンデミック防止!ワクチン開発AIが世界を感染症から救う!?」で、AbemaTV賞を受賞。
アクセンチュア株式会社
業界ごとの比類のなき知見、専門知識や、グローバル規模のデリバリー能力を最適に組み合わせ、ストラテジー&コンサルティング、テクノロジー、オペレーションズ、インダストリーX、ソングの領域をまたぐ、幅広いサービス、ソリューションやアセットを活用してお客様の変革を支えています。