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BIG HAL大賞
『LIGHTNING RETURNS : FINAL FANTASY XIII 』のメインプログラマーを担当したスクウェア・エニックスの浜口直樹氏に「BIG HAL大賞」を授与。

GAME

株式会社スクウェア・エニックス
浜口 直樹(プログラマー)
ゲーム制作学科/2003年卒業

3月に開催されたHAL名古屋の卒業式で、2003年卒業生の浜口直樹氏に、2013年度「BIG HAL大賞」(副賞50万円)が授与された。
「BIG HAL大賞」は、創立以来の卒業生で構成される「HAL会」が、全卒業生の中から、その年度に最も活躍した卒業生に対して授与する賞だ。

浜口氏がゲーム業界を志したキッカケは『FINAL FANTASY VI』との出会いだという。もともと理数系が得意だったものの、ゲーム制作に関しては全くの初心者だったが、『自分もこんなゲームを開発したい!』『ゲーム業界に入りたい!』と考え、HALに入学。4年間じっくりと学んで実力を養い、第1志望のスクウェア・エニックスに就職。夢の原点でもある『FINAL FANTASY』シリーズの開発に携わり、『LIGHTNING RETURNS : FINAL FANTASY XIII』ではメインプログラマーを務めるなど、自らの想いを実現させた浜口氏に、夢をかなえる方法をうかがった。

夢の原点『FINAL FANTASY』シリーズの開発に携わることができた

大学と迷った進路。決め手は学校見学だった。

-受賞おめでとうございます!受賞の感想を聞かせてください。
ゲーム業界で働き始めて11年になります。目の前にある仕事をひとつ一つこなして、経験を積み上げてきましたが、その結果が今回のような賞につながったことは非常にうれしく思います。今後もユーザに楽しい作品を届けられるように挑戦をしていきます。

-ゲーム業界を目指そうと思ったのは、いつ頃ですか?
小さな頃からゲーム業界には漠然とした憧れがありました。それを将来の仕事として明確に向き合うことになったキッカケは、『FINAL FANTASY VI』との出会いです。「自分もこんなゲームを開発したい!」そういう思いからゲーム業界に入りたいと強く意識するようになりました。

-その思いを具体的に行動に移したんですね?
もともと理数系が得意だったものの、ゲーム制作に関してはまったくの初心者。大学の情報処理系学部に進むか、専門学校に進むか迷いましたが、やっぱり自分のやりたいことに直結する道を選びたいと思ったんですね。

-なぜHALを選んだのですか?
今だと、書籍やインターネットでゲームをつくるための情報が一般的になっていますが、私が学生の頃にはそんなに情報があふれている時代ではありませんでした。そんな中でも色々な学校を調べて、学校見学にも足を運んだところ、任天堂の先進のサポートでゲーム開発のノウハウを教えてくれるHALが一番自分の肌に合うと思えました。

HALでの学びが、希望通りの就職につながった。

-HALではどんな勉強を?
ゲーム制作学科は4年制。卒業してすぐに現場で使えるレベルを目指して、しっかりと技術を磨くことができました。また、1~2年次に様々なプログラミング言語に触れたり、デッサンや色彩なども含めて幅広いフィールドの知識・技術を学べたことが大きなプラスになっています。デザインの基礎知識があれば、デザイナーとのコミュニケーションもスムーズに行えるんです。

-それが第1希望の会社に就職につながった?
はい、教官も現場でゲーム開発を経験してきた精鋭ぞろいで、私がゲーム制作の方法で困っているときはプロの目線からアドバイスをしてくれました。私がスクウェア・エニックスですぐに仕事を任せられたのも、そういう経験があったからだと思っています。

切磋琢磨できる仲間と出会えたHAL。

-現在のお仕事のことを教えていただけますか?
ゲームの開発に数十人のプログラマーが関わります。プログラマーはゲーム全体に関わっているので、企画を行うプランナーやグラフィックをつくるデザイナーとの密接な連携も不可欠。時には何百人もの開発スタッフでアイディアを出し合って良い作品を創り上げていきます、これだけの大人数の開発者が同じ方向に向かってゲーム開発が進むときは感動で鳥肌が立ちます。モノづくりの楽しさが味わえるのがこの仕事の一番の魅力ですね

-最後に、これから業界を目指す人に向けてのメッセージをお願いします。
HALにはやりたいことをドンドン追究できる環境があると思います。それは、自由な雰囲気と、充実した設備です。ゲーム業界を目指す人に向けて言いたいのは「本人のやる気が一番大事だ」ということ。やる気ある友人たちと時間を共有し切磋琢磨できたのが、HALでの一番の財産です。友人の何人かはゲーム業界に進んでおり、いまだに交流があり、よきライバルよき親友なんです。

-浜口さんありがとうございました。今後のご活躍をお祈りしています!