News |

日本のeスポーツを支えるクリエイティブ力は、HALで身についた。

CG/ANIMATION
石川 光彦
ウェルプレイド株式会社
テクニカルディレクター/デザイナー
グラフィックデザイン学科/2015年卒業

日本最大級のeスポーツ専用施設が誕生。
そのロゴデザインに込めた想い。

世界の競技人口は1億人以上といわれ、 2022年のアジア競技大会では正式種目に採用されることが決定し、日本でも2019年10月には茨城で国体初のeスポーツ大会が開催されるなど、ますます盛り上がりをみせる「eスポーツ」の世界。

2020年3月には、日本最大級となるeスポーツ専用施設「REDEE」が誕生した。実は、その誕生には、HALの卒業生が大きくかかわっている。それがウェルプレイド株式会社でテクニカルディレクター/デザイナーとして活躍している石川さんだ。

同社は日本初のeスポーツ専門会社として、eスポーツの企画コンサル・運営から、番組配信・映像制作、プロゲーマーのキャスティング・マネジメントまでを手がけている。今回の「REDEE」も同社がプロデュースし、石川さんがロゴデザインを手がけた。

「REDEEは、子どもたちがゲームの体験を通じて広範な知識・スキルを獲得するための施設です。eスポーツに触れて、ゲームによって知識を、そして普遍的な未来を生き抜く力を身につけてほしいという想いからこのロゴデザインが完成しました。ブロックのズレは積み木をイメージし、離れてみるとデジタルのモチーフに見えるようにデザインしています。この答えにたどり着くために相当なメモやラフを書いて、数日悩み続けてアイディアを積み重ねてできた、僕にとって大きな成功体験となる思い出のロゴです」と石川さんは語る。

アイドルから、eスポーツのクリエイターへ。
異色の転身。

石川さんは、REDEE以外にも、eスポーツ大会ロゴや、選手のユニフォーム、YouTube番組ロゴなど、数多くのデザインを手がけている。

「今の仕事では、デザイン+テクニカルディレクターも務めているのですが、ある時から演出も一から一緒に考えられる機会が増えました。デザインテイストはこんな感じ、テロップはこういう動きをつけて、ムービーはこんな感じ、なんていうイメージを考えてから、次はどうやって演出するかを考えます。何の機材を使うか、機材にどうやってファイルを導入するか、どうやって映像送出するかなんていうことまで考えているので、忙しくなりました。 ただ、その苦労が実はその大会に出場する選手にいい影響、いい雰囲気を感じ取っていただけたりします。 『しっかりつくりこまれたちゃんとした大会』という印象をもってもらって、自信をもって選手として活躍してほしい想いもあって、つくりこみに愛をもって仕事をしています」。

そんな石川さんだが、実は中学高校時代に、芸能活動をされていたそう。

「某大手芸能事務所に所属し、歌って踊ってのアイドルをしていました(笑)。当然芸能界は厳しいもので、いつ仕事がなくなるかわからない状態で、20歳手前で不安定なのは、家族にも心配をかけさせてしまうので・・・。 家族で話し合って、「手に職つけよう」ってなりました。父親がデザイナーだったこともあり、デザインに興味があり、クリエイターへの憧れがあったんです。そこでHALのCMを見て、「HALならできるかも」と両親を説得し、入学希望をしました」

アイディアを出すこと、それをデザインに反映すること。
HALで身についたクリエイティブ力。

石川さんにHALで学んだことで、今の仕事に生きていることを聞くと、「アイディア出しです」と即答があった。

「デザインの授業の中で、今でもずっと活きているのは”アイディア出し”です。この文字、”アレ”に似てるな。”アレ”を想起させるものは・・・?といった形で。人間不思議で、「あっ!これはいい案かも」というのは、突然降りてきたり、意図しないタイミングで思いついたりするんですよね。それを形にするのは大変な部分ですが、クリエイティブってそこが楽しいよねって、先生たちに教えていただいていたのが本当に大きいです。 それまで(高校時代は特に)真面目にノートも取ってない、不真面目なイケてない学生でしたが、HALの勉強の時は、自分でも驚くくらいノートのページがびっしりでした。 “アイディア”を出すこと、そしてそれをデザインに反映させる力を、HALでは培われました。おかげさまでそれほどクリエイティブが好きになりました。この場を借りて、先生たちにお礼をさせてください」

ゲームが大好き、ゲームに関わる仕事がしたい。
その熱量から、一歩先にアタックしてほしい。

最後に、これからeスポーツ業界を目指す後輩へメッセージをもらった。

「私は、ゲームが好きで、eスポーツイベントで選手が真剣に試合をしている風景をみて、「この雰囲気をつくってみたい!!」と思ったのがeスポーツ業界にトキメキを覚えたきっかけです。 eスポーツ業界はまだまだこれからたくさんの進化を見せていくと思います。「eスポーツ、面白そうだから」「ゲーム好きだから」「ゲームに関わる仕事がしたい」といった熱量から、もっと、一歩先の熱量として、「自分がeスポーツを盛り上げるにはどうしたらいいか、どんなスキルがあれば、どんなところで貢献できるだろう」というところまで答えを持てていれば、あとはアタックするだけ!! なかなか行動に移せないときは、周りにいる友達や先生方に、背中を押してもらうことも大事です!皆さんが夢に向かって踏み出す一歩を、僕からも応援します! 」