目指すのはゲーム開発の万能選手
コロナを乗り越え成長を目指す
- 纐纈 裕子
株式会社ガンバリオン
エンジニア
ゲーム制作学科※/2013年卒業
※現:ゲーム4年制学科 ゲーム制作コース
ゲームのスタッフロールに自分の名前を載せたい
─スマートフォン向けアプリ『キングダム セブンフラッグス』の開発・運営サポートや、過去には『ONE PIECE WORLD SEEKER』などの人気タイトルに携わってきた纐纈さん。実は、HALに入学する前に、今とは畑が異なる企業で働いていたというちょっと変わった経歴の持ち主だ。
一度はゲームとは関係のない企業に就職しましたが、好きを仕事にして楽しく働きたいと、ゲームクリエイターの道を目指す決意をしました。「スタッフロールに自分の名前を連ねる」という夢をかなえたくて、HAL入学はその第一歩。様々な職種の中からプログラマーを選んだのは、最初にゲームが動くのを見られるし、プログラムを組む作業が最も「ゲームをつくっている」という実感が味わえるという理由からでした。今、携わっている『キングダム セブンフラッグス』は運営型のアプリゲームなので、SNSやレビューでダイレクトにユーザの反応が伝わります。納期までに求められるクオリティに到達するのは大変な面もありますが、そこで良い反響が得られるとそれまでの苦労が報われる思いです。
コロナで気持ちに変化、「後悔のないように生きよう」
─今年はゲーム業界もコロナの影響を大きく受けた。緊急事態宣言を受けてガンバリオンは全スタッフの在宅勤務を早期決定。業務に支障は出なかったという纐纈さんだが、急激な環境の変化に思うところは様々あったようだ。
会社のサポートのおかげで在宅勤務の環境に不満はありませんでしたが、一方で気軽に声をかけあえる オフィスの良さを改めて感じた部分もありました。出社したくてもできない日々が続き、それまで当たり前だったことも明日はどうなるかわからないことを実感。だからこそ、「あのときやっていれば」と後悔をしないよう、やりたいことはすぐに実行しよう、また、私は先入観が強く頭が固いと言われるので、不測の事態に対応できる柔軟性を身につけよう、と思いを新たにできました。今後はそんな風に自分を変えながら、プロジェクトの中でオールラウンダーとして活躍できるようになりたいですし、また、私も経験を重ねてきたので、新人をサポートする役割に回れるよう成長していきたいですね。
『ONE PIECE WORLD SEEKER』
バンダイナムコエンターテインメントから2019年3月14日に発売されたプレイステーション4、Xbox One、Steam向けのアクションアドベンチャーゲーム。アニメの世界に飛び込んだかのような美麗かつ臨場感たっぷりのフィールドをルフィとなってかけまわり、「ゴムゴムのバズーカ」や「ゴムゴムの銃乱打」といったおなじみの必殺技を繰り出して爽快なバトルを楽しめる。無料アップデートやダウンロードコンテンツも充実しており、発売から1年以上たった今もユーザーから熱い支持を集める傑作。
※Xbox One、Steamは海外版のみとなります。
©尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
- 纐纈 裕子
- 商業高校を卒業後、一度は就職するものの「好きなことを仕事にしたい」という思いから一念発起。退職しHALに入学する。在学中はHEWやHALフェスで入賞するなど頭角を現した。2013年に卒業し、株式会社ガンバリオンに入社。『キングダム セブンフラッグス』・『ONE PIECE WORLD SEEKER』(発売・配信:バンダイナムコエンターテインメント)といったビッグタイトルに関わる。現在は『キングダム セブンフラッグス』にて開発および運営サポートを担当。ガシャ画面のインターフェースの開発なども行っている。
株式会社ガンバリオン
エンジニア
ゲーム制作学科※/2013年卒業
※現:ゲーム4年制学科 ゲーム制作コース
- 株式会社ガンバリオン
- 福岡に本社をおくゲーム開発会社。プレイステーション4からニンテンドースイッチ、スマートフォン向けアプリまで幅広いタイトルの開発を手掛ける。代表作に『ONE PIECE WORLD SEEKER』『キングダム セブンフラッグス』など。
※卒業生会報誌「HALLO」74号(2021年1月発刊)掲載記事