『産学直結ケーススタディ』

【スズキ×HAL】学生が描く「未来のスズキ車」産学連携プロジェクト、ついに完結!

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スズキ株式会社との産学連携プロジェクトを実施しました。
テーマは「10年後も使い続けられるモビリティデザイン」。カーデザイン学科の学生たちが、10年後の社会を想定しながら「10年間使い続けられる価値」をもとに、未来のスズキ車を企画・提案しました。

今年4月より始まったこのプロジェクトですが、7月に行われた学内でのプレゼンテーションを経て、優秀6名の学生が選ばれました。6名は、スズキの本社にてデザイン部の皆さまの前で最終プレゼンテーションに臨みました。審査を経て各賞が決定されましたので紹介します。


■優秀賞・ビジョン賞
HAL東京 カーデザイン学科 德武 佑騎
今後10年で選ばれる価値は「タフネスさと安心感」と考え、「小さなスズキで、大きな命を救おう」というコンセプトのプチ支援を提案。スマホアプリで呼べる「スズコ」は、たとえば怪我の際に迅速に駆けつけ診断し、安心を提供します。

講評:時代背景に沿った新しい価値をご提案いただきました。プレゼンもとても良く纏まっており、内容がしっかりと伝わりました。コンセプトの深堀を重ねた結果生まれたデザインは、シンプルな機能と造形にまとまってコンセプトに確りマッチしたデザインに仕上がったと思います。動画の完成度も高く、とても説得力がある提案でした!



■優秀賞・ライフスタイル賞
HAL大阪 カーデザイン学科 福田 康宏
複雑化したモノやコトで溢れる時代において、時の変化に向き合うことが大切であると考えます。そこで乗車しながら外の空気を感じられるような、環境の変化を体験ができるモビリティにしました。

講評:家族のライフスタイルをより豊かにするご提案をしていただきました。様々なシーンを想定した使い方とその用途に合ったデザインが確りと表現されていました。ディテール一つ一つにも意図があり、オリジナリティ溢れるデザインがとても魅力的で見ごたえのある提案でした!



■ユニーク賞
HAL東京 カーデザイン学科 飯田 稜太
10年後、自動運転の普及によりモビリティにアトラクションが求められると考えました。クルマの動きを体感することができ、アトラクションのような乗り味を提供します。

講評:日常を面白く、わくわくする発想を表現いただきました。モビリティの特徴的な走り方が外観から伝わり、とても楽しいモビリティになったと思います。進めていく過程で、アイデアが2輪から4輪の提案に変わったストーリーやAIを使ったイメージ作成等、興味深く聞かせてもらいました。バリエーション展開もとても良かったです。



■ストーリー賞
HAL東京 カーデザイン学科 千野 義裕
「一つのものに皆で熱狂する」ことを10年後も大切にしたいです。そこで、1名乗車の「超小型モビリティ」を提案。集団での移動を通じて一体感を感じられる新たなモビリティ体験を提供します。

講評:お客様の生活に寄り添った提案をしていただきました。スポーツやライブで感じられるような集団の一体感をそこへ向かう移動の時間から楽しめるというストーリーにとても共感出来ました。小さなモビリティはインテリアや乗り降りの仕方も重要だったと思いますが、よく考えられていると思います。



■スタイリング賞
HAL名古屋 カーデザイン学科 麻田 優貴
「Fashion Compact Car」をコンセプトに、ファッションと車を融合させ、自分だけのスタイルを表現できるモビリティを提案しました。個性を活かす新しい移動手段を目指しています。

講評:魅力的なスタイリングとその表現をしていただきました。パーツの組み合わせでイメージを変化させるアイデアは個性を表現する際にとても効果的かもしれません。全体的に奇麗にまとまっていて既に販売されていそうなイメージに仕上がっていると思います。



■エレガント賞
HAL東京 カーデザイン学科 張 奥然
多様化する世界では、信頼と包容が絆を深めると考えています。ターゲットは若い夫婦で、ゴージャスな世界観をコンセプトにし、静かでプライベート空間を提案。神秘的な外観と中には二人だけで楽しめる空間が広がります。

講評:CMFを含め質の高い世界観の表現をしていただきました。大胆でスタイリッシュなスタイリングやCMF表現に加え、レッドカーペットを移動して迎えに来るシート等、ゴージャスな世界観にピッタリのデザインになったと思います。ブラッシュアップもとてもクオリティが上がっていて驚きました。



■スズキ×HAL産学連携プロジェクト
4月にオリエンテーションが実施され、スズキの会社紹介やデザインについての考え方、産学連携プロジェクトを進めるにあたってのテーマや仕様、スケジュールが発表されました。
学生たちはグループでコンセプトワークに取り組み、10年後の社会やターゲットなどを設定。その後、設定したコンセプトをもとに、ひとり1人、エクステリアデザインまたはインテリアデザインの最終スケッチを完成させました。 制作過程では、第一線で活躍するスズキのデザイナーの方々から直接指導いただきました。在学中から実際の仕事を疑似体験し、プロのデザイナー・モデラーとしての仕事の進め方を学ぶことができる貴重な機会となりました。


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