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HAL 2021年度TVCMを手がけた卒業生によるトークイベントを開催しました

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話題作『シン・エヴァンゲリオン劇場版』でCGIアニメーターを務め、HAL の2021年度TVCM「未来は、今、変えろ。」篇で、監督/キャラクタープロデュースを担当した卒業生の吉武薫さん(2018年3月卒業)をお迎えし、CG・映像・アニメーションを学ぶ在校生を対象としたトークイベントを開催しました。
イベントには、吉武さんと同級生でTVCMの絵コンテ/コンポジットを担当した後藤志高さんも登壇。二人はHAL在学中に何度もチームを組んで、作品制作に取り組んでいた仲ということで、トーク内容は、CM制作の裏側から卒業制作時のエピソードまで多岐に渡りました。

吉武さんはHAL在学中から、アニメーター・モデラーとして、テレビアニメ『ダーリン・イン・ザ・フランキス』などのアニメ作品に参加し、卒業後は庵野秀明氏率いる株式会社カラーに入社。現在はフリーランスのディレクターとして、テレビアニメの演出・アニメーターを担当するなど、活動を広げています。後藤さんは、CG映像制作やWEB制作のディレクションを経験し、現在は姉妹校のHAL東京で講師を務めるなど、後進の指導にも励まれています。
(写真右:吉武さん、写真左:後藤さん)

前半はHAL TVCM制作について。15秒という短い尺で、魅力的に見せるために特にこだわったのが色味やライティングだと言います。クオリティを追究するため、なんと15枚ものレンダリングを重ねているそう。CMではキャラクターたちの表情にグッと寄ったカットが続き、その圧倒的な「画力の強さ」が見る人の心をつかむ映像に仕上がっています。この他にも、CMでは描かれなかったシーンや、アニメーション効果の解説、クライアントを含めた関係者全員の理解を得るための絵コンテの制作方法などについて、特別にお話しいただきました。


続いて卒業制作のエピソードを通して、チームワークや作品制作で気をつけることをアドバイスいただきました。当時の作品『不溶の銀』は卒業制作・発表展「未来創造展2018」で銀賞を受賞し、その後も数々のCG・映像系コンテストでプロからも高い評価を得ました。そんなお二人からのアドバイスは「たくさんグループワークをして、たくさん失敗すること」「チームメンバーが同じ方向を向けるよう工夫すること」。制作に“必殺技”はないから、学校の授業で学んだ“勉強の仕方”を使って、必要なスキルを自分なりに身につけていくことも重要、というお話も印象的でした。


最後には後輩たちに向けて「本気で挑む制作はどんなことよりも面白いぞ!」というメッセージもいただきました。実践的なアドバイスもたくさんいただけて、学生たちのモチベーションになったようです。
これからも、在学中のチーム制作を通して、たくさんの失敗と成功を経験して、実務に通用する力を身につけていきましょう。活躍する先輩たちに続いて、HALで学ぶ皆さんが映像・アニメーション業界に羽ばたいていくことを期待しています!

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