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Kick Off
第壱話 開戦。
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学生が学生でなくなる日

2014年11月、「PROJECT HAL」オリエンテーション。

ただならぬ緊張感に包まれたHAL名古屋総合校舎スパイラルタワーズの大教室に、HAL東京、HAL大阪、HAL名古屋、3校の精鋭たちの姿があった。

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まず、メカニックデザイナー柳瀬敬之氏によるデザインのコンセプト説明があり、その後に白組 岩本晶監督からの、絵コンテによる演出プランの解説があった。

柳瀬氏の言葉は物静かでありながら、 リアリティにこだわり抜くプロとしての魂が満ちていた。

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「ロボットが着地してギャギャギャーッ!」
「敵がドガーン!爆風がブワーッ!」
豪快なアクションをまじえながら、岩本氏が演出プランのイメージを伝えていく。
圧倒的な作品づくりへの情熱。

憧れのクリエイターたちとともに、HALのTVCMをつくる。
オリエンが進むにつれ、にわかに信じがたかったその事実と責任が、 しだいに実感となっていく。

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『プロと同じスケジュールで、プロと同じクオリティを目指せ。』
それは、彼らを学生ではなく、プロとして扱うという、宣告だった。

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勝ち負けではない。でも、負けたくない。

1つのデザインとストーリーから、3校がそれぞれのTVCMをつくる。

だが、プロとして制作する以上、そこには結果が求められる。
つくったTVCMがプロのクオリティに満たなければ当然オンエアされることはない。
たとえオンエアできたとしても、その後には世の中の人々による比較・批評という、決して甘くない現実が待っている。

ロボットのディテールや世界観設定、アニメーション表現は学生の自由。
だからこそ、3校の個性やスキルが真っ向から「激突」する。
ロボット好きの目は厳しい。
もし中途半端なものをつくってしまったら・・・

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「自分の実力が通用するのか、という、恐怖。」

オリエン直後、緊張から解放されてもなお、声をかけあい気を引き締めるHAL東京チーム。

HAL大阪チームは演出プランに対する各々の解釈について、早くも議論を戦わせている。

地元であるHAL名古屋チームはリーダーの号令のもと、それぞれの役割を確認しはじめた。


どのチームの学生も、日ごろから厳しい課題をこなし、知識も、技術も、経験も、他の大学や専門学校に負けない自負がある。
不安に押しつぶされそうになりながらも、まだ心のどこかで、自分たちならきっと良いものがつくれる、と信じて疑っていなかった。


しかし、学生たちはすぐに気づくことになる。
このチャンスが、数々の苦難が待ち受けている試練だったということに―――。

Pro's Voice
岩本 晶 怖いからこそ、徹底的に考え抜く。突き詰める。失敗が許されない「プロの仕事」だからこそ身につく「本物の力」があるはずです。

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