スペシャルゼミ

富士通の首席エバンジェリストが語る「テクノロジーが実現する未来社会」

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富士通株式会社の常務理事を務める、中山五輪男氏をお招きし、スペシャルゼミを開催しました!
中山氏はソフトバンク株式会社で活躍したのち、昨年8月より常務理事として富士通の経営に携わりながら、「首席エバンジェリスト」として製品・サービスのプロモーションや社内エバンジェリストの育成を担当されています。
※「エバンジェリスト」:最新のテクノロジーやIT業界のトレンドを、一般ユーザーに向けて分かりやすく解説・啓蒙する仕事。

講義テーマは「人工知能(AI)が創り出す近未来~生活やビジネスはどう変わるか」。
前半はアメリカの学者レイ・カーツワイルの『シンギュラリティは近い―人類が生命を超越するとき』(2005)を引用しながら、テクノロジーの進歩によって実現される未来社会を説明いただきました。

カーツワイルによると、2040年代には、テクノロジーの進歩によって人間の生活が後戻りできないほど変容してしまう「シンギュラリティ」の時代になるといわれています。中山氏は「シンギュラリティ」の時代に至るまでに実現される技術を2020年代、2030年代…と時代ごとに映像を通して解説。「VR」「ドローン」といった今や身近になりつつある言葉から、人間の脳をコンピュータなどの人工物にアップロードする「精神転送」といったアニメ・映画の世界のような話も。すでに実証実験が進んでいるという話もあり、学生たちは興味津々の様子でした。


「日本は少子高齢化が進み人口の減少が予測されています。将来、日本は労働人口として世界で最もAI・ロボットを必要とする国になるかもしれません。」そんな言葉とともに始まった後半の講義では、電気自動車(EV)や日本政府が主導する「Society 5.0」などを例に、日常生活やビジネスで実用化される人工知能(AI)について解説いただきました。
※「Society 5.0」:IoT・ロボット・AI等の先端技術を産業や生活に取り入れ、多様なニーズに対応したモノやサービスを提供する社会

最後に、富士通の製品・サービスを紹介いただきました。
富士通では、“組み合わせ最適化問題”を高速で解決する「デジタルアニーラ」や国産AIの「Zinrai」を開発しています。「Zinrai」を活用した“3Dセンシング技術”は体操の審査基準を予めプログラミングし、選手の動きを検知しその場で点数をはじき出せるというシステム。「2020年東京オリンピック」での実用化が予定されているそうです。
※組み合わせ最適化問題:与えられた条件を満たす組合せや順番を選ぶ際に、選べる組合せ・順番の中で一番良いものを最短で探し出す方法を考えること。実社会では、商品の配達計画などが組み合わせ最適化の課題に当たります。


中山氏が紹介する未来社会の数々に、学生たちは驚くとともに、HALで学んできたことが社会に出た際にどう役立てられるのか、これからどんな学びが必要なのか、思いを巡らせている様子でした。
「たった一つの製品が世の中を変える。皆さんがそんな製品を開発することを期待しています。」という言葉もあり、学生たちは大いに刺激を受けたようです。