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4th check
第七話 新たな熱。
  • TEAM TOKYO
  • TEAM OSAKA
  • TEAM NAGOYA
TEAM TOKYO篇

HAL東京・大阪・名古屋の各校で行われた就職作品プレゼンテーションには多くの企業の採用担当者が訪れ、大成功のうちに終了。
制作途中とはいえ披露したPROJECT HALの展示も好評を得た。

プロジェクトメンバーが自信とやる気を新たにした中行われた、第6回チェック。
そこでは東京・大阪・名古屋の各チームの素材を使い、岩本監督が仮編集したムービー(オフラインムービー)が公開された。

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自分たちがつくってきたものが、まだ仮の状態とはいえ学校のロゴなどが入り、TVCMの形になっている。

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「僕らが本当にHALのTVCMをつくっているんだ」
一気に実感がわき、自然と顔がほころぶ。
今までの苦労が報われた気がした。

しかし、それも他チームのオフラインムービーを見るまでだった。
メンバーの顔色が変わる。

名古屋チームのアニメーションのセンス。
大阪チームのモデリングと、変形ギミックのつくり込み。
ショックだった。

岩本監督から感想を促されても、すぐには言葉が出てこない。
エフェクト担当の三浦優がようやく口にしたのは、自分たちの作品への反省だった。

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「僕らのチームのアニメーションが、カッコ悪いと思いました。」

普段から落ち着きのある三浦。
表情では平静を装っていたが、内面では猛烈に悔しかった。
それでも、認めなければ。
自分たちも、ここまでのことができたはず、ということを。


言葉にすることで、心に刻み込もうと思った。
どんなに苦しくても、屈辱でも、今日感じた悔しさを、この先のバネにするために。


新たなる切り札、サウンドチーム参戦

映像チームがチェックを受ける少し前。
別の教室では、岩本監督がミュージック学科から選出された学生にオリエンテーションを行っていた。
CGムービーの仕上げに大きく関わる新たな力、サウンドチームの参戦である。

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TVCMやCGムービーにおいて、“音”が果たす重要性はとてつもなく大きい。
どんなに映像が美しくても、そこにあるはずの音が美しくなければ、決してリアルな映像にはならないのだ。

オリエン後、サウンドチームのメンバーは、さっそく音づくりをはじめた。
「フォーリー」と呼ばれる、身近な物を使うなどして、実際の音を素材として録音する作業。

金属をこすり合わせて駆動音を、スプレーをいろいろなものに吹き付けてブースターの噴射音をつくる。
重厚感のある音をつくるために、工事現場まで録音に出かけたメンバーもいた。

サウンドチームのリーダー、林武蔵は、わき上がる思いをフォーリーにぶつけていた。
CGムービーの制作において、SE(サウンドエフェクト)はその重要性とは裏腹に、映像に比べてクオリティが注目されることは多くない。
だからこそ、このプロジェクトにかける熱意では、映像チームのメンバーにも負けてはいなかった。
いや、それどころか。

「俺たちがロボットに命を吹き込むんだ。」

彼らを圧倒するつもりでいた。


その時、他の2校は・・・
TEAM NAGOYA篇
このチームで勝ちたい

「よし、まだ追いつける。いや、絶対に、追い抜く。」

コンポジット(CGモデルやエフェクトを合成する作業)を担当する宮原滉平は各校のオフラインムービー を見てそれぞれの表現の違いに驚きながらも、たしかな手ごたえを感じていた。

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他チームに遅れている部分は残っているけれども、俺たちも負けてはいない、と素直に思った。

それも、このメンバーがいたからこそだ。
他チームのクオリティを見ても怖じ気づくどころか、どこがカッコいいと思うか、など意見を交わす。
その姿は本当に嬉しそうで、頼もしかった。
はじめはコミュニケーションもうまくいかず、どこか頼りないとさえ感じたのに。
それに、これから加わるサウンドチームのメンバーとは学校の課題でチームを組んで制作したことがあり、その実力はわかっているつもりだ。

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勝ち負けではないとわかっているけれど、このチームで勝ちたい、きっと勝てる。
新たな決意を燃やしていたのは、きっと宮原だけではない。
はじめての「仕事」に葛藤し、ぶつかり合った不安との戦いの日々。
その経験が、記憶が、はじめて自信になった瞬間だった。


TEAM OSAKA篇
俺たちが一番だ

第6回チェックの日、教官から大阪チームに、ある決定が告げられた。

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今日からミュージック学科の学生がサウンドチームとして参戦すること。そしてもう1つ。

「このまま進捗すれば、大阪チームが制作したTVCMが最初にオンエアになります。」

メンバーに一瞬、緊張が走る。
しかし、願ってもなかった一番手、新年度のHALの「顔」になれることが夢のように嬉しかった。

ふわふわとした感覚を抱いたままモニターの前に集まるメンバー。
大阪チームのオフラインムービーを見た瞬間、いっせいに感嘆の声を上げた。

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「カッコいい!大阪!!」

想像以上の仕上がりにわくメンバーたち。
他チームのオフラインムービーを分析する言葉にも、自然と余裕が生まれる。

「アニメーションは大阪がダントツやと思う。」

岩本監督によるチェックも、順調にブラッシュアップできている、という評価。
大阪チームは、チェック終了後も各校のオフラインムービーを見ながら、大いに盛り上がっていた。

しかしこの日、教官はこうも伝えていたのである。
「今後の頑張りによって最終的なクオリティは変わってくる。引き続き、気を抜くな」と。

Pro's Voice
岩本晶 何を言われようと自分の考えを表に出す。 衝突しても良いから、 真剣に話し合うことが大切。 例え、それが言い争いになったとしても、 その中からヒントや正解、新しい視点が見つかり、 作品がよりスケールアップするのです。

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