近年、プログラマーとして活躍する女性が増えています。性別に関わらず評価され、柔軟な働き方を選択できるプログラマーは、長期的なキャリア形成を希望する女性に適している職業です。
本記事では、女性プログラマーの現状やメリット、課題、そしてプログラマーを目指すための具体的なステップを解説します。なお、この記事で紹介する専門学校の詳細は、下記リンクからご覧ください。
>>>東京のIT・コンピューター専門学校をご覧になりたい方はこちら
>>>大阪のIT・コンピューター専門学校をご覧になりたい方はこちら
>>>名古屋のIT・コンピューター専門学校をご覧になりたい方はこちら
女性プログラマーの割合と増加の背景

まずは、女性プログラマーが増加している現状と背景を整理します。
増加傾向にある女性ITエンジニアの比率
一般社団法人情報サービス産業協会(JISA)が実施した「情報サービス産業基本統計調査」によると、女性ITエンジニアの比率は次のように推移しています。
| 調査年 | 女性比率 | 女性人数 |
|---|---|---|
| 2016(※1) | 13.1% | 23,897人 |
| 2024(※2) | 21.0% | 41,942人 |
(※2)参照:情報サービス産業基本統計調査2024年版|一般社団法人情報サービス産業協会
8年間でITエンジニアの女性比率が7.9ポイント増加しており、女性の業界進出が進んでいることがわかります。
関連記事:ITエンジニアは女性こそ活躍できる!将来性や働くメリットなどを解説
国や企業による女性活躍支援の推進

女性プログラマ―が増加した大きな要因として、2016年に施行された女性活躍推進法の存在があります。この法律により、企業には女性の採用や管理職比率などの行動計画の策定・公表が義務付けられました。
優良企業に与えられる「えるぼし認定」などを通じて、企業側もイメージアップを図り、女性採用に積極的になっています。また、多様な人材の視点を取り込むダイバーシティ経営の推進も、女性のIT業界参入を後押ししています。
参照:令和4年4月1日から女性活躍推進法に基づく行動計画の策定・届出、情報公表が101人以上300人以下の中小企業にも義務化されます|厚生労働省
IT人材の需要超過と未経験採用の増加
IT業界は慢性的な人材不足にあり、2030年には最大で約79万人が不足する(※1)という試算があります。また、現在はプログラミングスクールなどの充実により、未経験からでもIT職に挑戦しやすい環境が整っています。
実際に、IT・デジタル職種への転職者のうち、22%は非IT・デジタル職種からの転職者(※2)です。IT業界では、未経験者にも活躍の場が広がっているといえます。
(※1)参照:IT人材需給に関する調査報告書|経済産業省委託事業
(※2)参照:IT・デジタル人材の労働市場に関する研究調査事業報告書|厚生労働省
女性がプログラマーとして働く4つの大きなメリット

ここでは、女性がプログラマーとして働くことで得られる主なメリットを4つ紹介します。
性別に関係なく実力で平等に評価される環境
プログラマーは、コードの質やプロジェクトの成果などの客観的な指標で平等に評価されます。実力主義の職種であるため、年齢や性別に関係なく、スキルを磨くほど収入アップが狙えます。
ライフステージの変化に対応しやすい柔軟な働き方
プログラマーはパソコンとインターネット環境があれば仕事ができるため、リモートワークやフレックスタイム制など、柔軟な働き方が取り入れやすい職種です。実際に、情報通信業のフレックスタイム制導入率とテレワーク導入率は、次のように高い水準にあります。
| 項目 | 情報通信業 | 全体 |
|---|---|---|
| リモートワーク導入率(※1) | 94.3% | 47.3% |
| フレックスタイム制導入率(※2) | 27.7% | 7.2% |
(※2)参照:令和6年就労条件総合調査|厚生労働省
そのため、プログラマーはキャリアを築きながらでも、ライフステージの変化に対応しやすい職業だといえます。
出産・育児後の復職のしやすさ(手に職がつく)
出産や育児などでキャリアを一時中断しても、プログラミングスキルは「手に職」となるため、職場復帰や再就職がしやすいメリットがあります。
人材不足が続くIT業界は、スキルを持った人を常に求めています。一度知識を身につけてしまえば長期的に働ける点は、女性にとってのメリットです。
女性ならではの視点とコミュニケーション能力の活かせる場面
プログラマーの業務には、チーム内での情報共有や調整が含まれます。女性が持つ高い共感力やきめ細やかな気遣いは、チーム内のコミュニケーションを円滑にすることが可能です。
また、女性ならではの着眼点や発想は、要件定義やマネジメントなどの上流工程においても活躍が期待できます。
知っておきたい!女性プログラマーが抱えがちな悩みと注意点

ここでは、プログラマーとして長く活躍するために、事前に知っておきたい課題と注意点をご紹介します。
男性比率の高さによる孤独感や相談のしづらさ
女性が増えているとはいえ、プログラマーは依然として男性比率が高い職種です。そのため、同性のロールモデルがいない不安や、仕事の悩みを相談しにくく孤独感を抱える場合があります。
解決策として、積極的にオンラインコミュニティなどを活用し、同じ立場の仲間とつながることが有効です。
継続的な学習・スキルアップの必要性
IT業界は技術の進化が速く、プログラマーは常に新しいプログラミング言語やツールを学び続ける必要があります。家庭と仕事を両立する女性の場合、自主的な学習時間の確保が難しい場合があるため、計画的に自己投資の時間を作る工夫が大切です。
働き方がハードになる可能性と残業時間の実態
ITエンジニアの所定外労働時間は、月平均で18時間程度(※)です。
ただし、案件や企業によっては、急な仕様変更やバグ対応などで残業が発生し、スケジュール変更や長時間労働が必要な場合があります。企業選びの際には、残業時間の実態も確認しましょう。
※参照:情報サービス産業基本統計調査2024年版|一般社団法人情報サービス産業協会
理想の働き方が実現できるかの見極め方
プログラマーなら柔軟に働けると安易に考えるのではなく、転職活動時には企業の制度の有無と利用状況を確認することが重要です。理想の働き方のためには、実際の残業時間や子育て中の社員の働き方など、具体的な事例をチェックしましょう。
プログラマーに向いている女性の特徴と注意点

ここでは、プログラマーに向いている女性の特徴と注意点を3つ解説します。
プログラマーに向いている女性の資質
複雑なコードのバグを突き止める作業は、編み物や針仕事などをコツコツと続けるような根気と集中力が必要です。また、プログラミングへの興味や新しい知識への貪欲さがある人、チームワークを大切にできる人は、プログラマーとしての適性が高いといえます。
プログラマーに向いていないと判断される特徴
プログラマーとしての活躍が難しい人には、以下の特徴があります。
- 寿退社などの短期間就労が前提
- 知的好奇心や学習意欲が少ない
- 単調な作業を続けるのが苦手
プログラマーの仕事はスキルが資本であり、長期的に活躍するためには、学習の継続が重要です。
精神的なつらさを感じた場合の対処法
仕事で悩んだり、つらいと感じたときには、相談できる環境を作ることが大切です。信頼できる上司に相談する、最悪の場合は転職も視野に入れるなど、一人で抱え込まないようにしましょう。
未経験からプログラマーになりるたい女性が確認すべきステップ

ここでは、未経験からプログラマーになるための3つの具体的なステップについて解説します。
プログラミングの基礎学習
未経験者がプログラマーを目指すための学習方法には、独学・プログラミングスクール・専門学校などがあります。どの方法でも、インプットとアウトプットをバランスよくおこなうことが大切です。
関連記事:プログラミング言語とは?使う主な職業や学習の始め方を解説
関連記事:プログラミング初心者のための勉強ガイド!言語選びから勉強方法まで解説
必要なスキルと知識の習得
学習は、次のようなWeb開発などで需要の高い言語から始めるのが一般的です。
- Java
- Python
- PHP
- Ruby
- JavaScript
基本的なITリテラシーに加え、可能であればITパスポートや基本情報技術者資格などの資格を取得すると、転職の際に有利です。
ポートフォリオ(作品)の作成
未経験者の場合、ポートフォリオとしてWebサイトやアプリケーションなどの作品を作りましょう。採用担当者に、即戦力となれるスキルと意欲があることをアピールできます。
プログラマーを目指す女性からよくある質問

ここではプログラマーを目指す女性が抱えやすい、4つの疑問にお答えします。
女性プログラマーは本当に増えているのですか?
一般社団法人情報サービス産業協会のデータによると、女性ITエンジニアの人数は2016年の23,897人から2024年には41,942人へと増加しています。
女性がプログラマーとして働くメリットは何ですか?
女性がプログラマーとして働くメリットとして、評価の公正さと柔軟な働き方が挙げられます。性別関係なく実力で正当な評価を受けやすい点や、リモートワークやフレックスタイム制が取り入れやすい点が魅力です。
未経験や文系出身でもプログラマーになれますか?
十分に可能です。プログラミングの核となるのは、問題解決の手順を考える論理的思考力であり、小論文などの文系科目でも十分に養われます。現在はオンライン講座や専門学校など、未経験からでも学べる環境が整っています。
働くうえで、女性が抱えやすい悩みや注意点はありますか?
主に3つの注意点があります。
- 孤独感:プログラマーは女性のロールモデルが少なく、キャリアや仕事の悩みを相談しにくいため、孤独感を感じる場合があります。
- 継続的な学習の負担:技術の進化が速いため、自主的な学習の継続が必要です。
- 働き方のギャップ:企業や案件によっては残業が多く、働き方がハードになる可能性があります。
まとめ
プログラマーは、実力とスキルが正当に評価されやすく、ライフステージの変化にも対応しやすい職種です。国や企業の支援を背景に、IT業界で活躍する女性は着実に増えています。
スキルを身につけることで収入アップを目指せるプログラマーは、女性にとって魅力的な転職先です。まずは自分に合った学習方法を見つけ、プログラミングを学んでみましょう。
HALでプログラマーを目指しませんか?
HALでは、プログラミング技術からITビジネス・ユーザー支援のノウハウまで、現場で即戦力として活躍できるスキルを育成します。企業と連携した実習を通じて、在学中に現場で通用する実践力を身につけられるため、希望者就職率は100%を誇っています。
HAL東京校(ITエンジニア専門学校(東京))、HAL大阪校(ITエンジニア専門学校(大阪))、HAL名古屋校(ITエンジニア専門学校(名古屋))で、あなたもプログラマーへの転職を実現しませんか。
情報処理学科 2年制

2年間の集中カリキュラムで、Javaプログラム技術からITビジネス・ユーザー支援のノウハウまで、ITビジネスの現場に直結する即戦力を育成します。
東京・名古屋・大阪で、体験入学やオープンキャンパスを開催しています。イベント詳細や資料請求は、以下のリンクをご覧ください。
>>>東京のイベント/オープンキャンパスの情報を見る
>>>大阪のイベント/オープンキャンパスの情報を見る
>>>名古屋のイベント/オープンキャンパスの情報を見る
>>>資料請求ページを見る