この記事でわかること3点まとめ
- アニメーションは、イラスト、図形、文字など静止画に動きをつけた映像表現のこと
- アニメーション制作で活躍するには、画力・表現力、デジタルスキルなどが必要
- アニメーションを学ぶには、独学と専門学校・大学に通うという2つのルートがある
「アニメーションを作ってみたいけれど、何から始めればいいのかわからない…」そう感じている方も多いのではないでしょうか。
ここでは、アニメーションの基礎知識から、種類、制作の流れ、そしてプロになるための具体的な方法までを徹底解説します。アニメーションを学びたい方、将来アニメーション制作に携わりたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
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アニメーションとは

アニメーションとは、イラスト、図形、文字といった静止画に動きをつけた映像表現のことです。実際に物が動いている様子を撮影する実写とは異なり、静止画を少しずつ変化させながら連続して表示することで、まるで動いているかのように見せる技術です。
アニメーションと聞くと、漫画や小説を原作としたテレビアニメを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、その活用範囲は非常に広いです。映画、ゲーム、CM、Web広告、教育分野など、娯楽からビジネスまで、アニメーションは現代の映像制作に欠かせない技術となっています。
アニメとアニメーションの違い
日本では「アニメ」という言葉がアニメーションの略語として使われ、特に区別されることはありません。
一方、海外では、一般的に「アニメ(Anime)」は日本の作品を指し、それ以外の国の作品を「アニメーション(Animation)」と呼び分ける傾向があります。これは、日本独自のセル画を使ったアニメーション(リミッテッドアニメーション)が、海外のフルアニメーション作品とは異なる表現様式として定着したことに由来します。
しかし、最近ではスタジオジブリのような高品質なフルアニメーション作品も増え、海外でも日本の作品を総称して「アニメーション」と呼ぶことも多く、その違いは曖昧になりつつあります。
アニメーションの種類

アニメーションには、その制作手法によって様々な種類があります。ここでは、代表的な手法とその特徴を解説します。
2Dアニメーション
2Dアニメーションは、平面的に描かれたキャラクターや背景を1コマずつ重ねて撮影する、最も伝統的な手法です。日本で古くから使われているセル画によるアニメも、この2Dアニメーションの一種です。
- フルアニメーション
1秒あたり24枚の絵で構成され、なめらかな動きが特徴です。映画作品などで主に使われます。
- リミテッドアニメーション
1秒あたり12枚ほどの絵で構成され、制作コストや時間を抑えられるのが特徴です。テレビアニメや商品紹介動画など、幅広い分野で採用されています。
3Dアニメーション
3Dアニメーションは、CG技術を用いて立体的なキャラクターやオブジェクトを表現する手法です。カメラワークや照明、効果を自由に設定でき、実写のようにリアルで、かつダイナミックな映像を制作できます。
映画、ゲーム、CMなど幅広い分野で活用されており、近年では製品の内部構造など、実物の撮影が難しいものの視覚的にわかりやすく伝えたい場面でも利用されています。
ストップモーション
ストップモーション(コマ撮りアニメ)は、人形や粘土、紙などの実在する素材を少しずつ動かしながら、1コマずつ撮影していく手法です。動きのぎこちなさや粗さから生まれる独特の温かみや質感が魅力です。
手間と時間がかかるため、CG技術が発達した現代では制作される機会は減っていますが、独特の表現力で根強い人気があります。
モーショングラフィックス
モーショングラフィックスは、文字やロゴ、写真、イラストなどの静止画に動きや音を加えて、映像として表現する手法です。シンプルな構成ながらも、情報を効果的に、かつ視覚的に分かりやすく伝えることができます。
YouTubeやWeb広告、サービス紹介コンテンツなど、ビジネス分野で幅広く活用されています。
ピクセルアニメーション
ピクセルアニメーションは、ドット絵風の画像を使って表現されるアニメーション手法です。レトロで可愛らしい雰囲気が特徴で、主にゲームやSNSコンテンツで人気があります。
最近では、手軽に作成できるツールも増え、より身近な存在になっています。
アニメーション制作の流れ

ここからは、アニメーションを制作する際の一般的な流れを解説します。
企画・絵コンテ作成
アニメーション制作は、まず企画からスタートします。テーマや伝えたいメッセージ、キャラクター、ストーリーなどを構想し、作品の目的やターゲットを明確にすることが重要です。
企画が固まったら、シナリオを執筆し、それをもとに絵コンテを作成します。絵コンテには、カット割りやカメラワーク、セリフ、BGMなどを具体的に描き、アニメーション全体のレイアウトを視覚的に整理します。この段階で、作品の方向性をチーム全体で共有します。
作画・3Dモデリング
絵コンテに基づいて、アニメーションを構成する具体的な素材を制作します。
- 2Dアニメーションの場合
キャラクターや背景の作画を行います。手書きとCGソフトを用いる方法があり、作品のスタイルによって使い分けられます。
- 3Dアニメーションの場合
3Dモデリングソフトを使って、キャラクターやオブジェクトを立体的に設計します。
制作した素材は、絵コンテのデザイン方針に沿って統一感を持たせることが重要です。
動画編集・エフェクト追加
作画・モデリングが完了したら、素材をストーリーの流れに沿って配置し、一本の映像として組み立てていきます。カットのつなぎを調整したり、光や影のエフェクトを加えたり、カメラワークを調整したりしながら、演出効果を高めていきます。
この工程で、映像全体の完成度や印象が大きく変わります。
サウンド・ナレーションの挿入
映像が完成したら、ナレーション、BGM、効果音などの音声素材を組み込みます。声優によるアフレコや、BGM、効果音の追加もこの段階でおこなわれます。
音声は、映像に臨場感や奥行きを与え、ストーリーの感情や世界観をより明確に伝える重要な要素です。すべての音声が挿入された後、最終チェックをおこない、問題がなければアニメーションは完成となります。
アニメーション制作に必要なスキル

アニメーション制作のプロとして活躍するためには、以下のスキルが不可欠です。
画力と表現力
画力と表現力は、アニメーション制作の最も重要な基盤です。キャラクターや背景を正確に描く力はもちろんのこと、キャラクターの感情や物語の状況を視聴者に伝える表現力が求められます。
デッサン力や構成力といった基礎的な画力を鍛え、伝えたいテーマを的確に表現する力を磨くことが大切です。
デジタルスキル
現在のアニメーション制作は、ほとんどの工程がデジタルで進められています。そのため、Adobe After Effects、Blender、Maya、CLIP STUDIO PAINTなどの専用ソフトやデジタルツールを扱うスキルは必須です。
これらのソフトを使いこなすことで、スムーズに作業を進め、表現の幅を広げることができます。
コミュニケーション能力
アニメーション制作は、多くの場合、複数のスタッフが協力しておこなうチーム作業です。そのため、チーム内で円滑にコミュニケーションを取り、連携しながら作業を進める力が不可欠です。
自分の意見を分かりやすく伝え、相手の意見を正確に理解する姿勢が、作品の完成度や納期を守る上で非常に重要となります。
スケジュール管理能力
アニメーション制作は工程が多く、納期も厳しい傾向にあります。自分の作業を期限内に完了させるだけでなく、チーム全体の進行状況を把握し、スケジュールを管理する能力が求められます。
プロとして高い完成度の作品を決められた期限内に制作するためには、スケジュール管理能力が欠かせません。
アニメーションを学ぶには

アニメーションを学ぶ方法には、独学と専門学校・大学に通うという2つのルートがあります。
独学で学ぶ
アニメーション制作は、独学でもスキルを習得可能です。YouTubeやオンライン講座、書籍などを活用すれば、ツールの使い方や制作の基本を自分のペースで学べます。
ただし、独学では体系的な指導やプロからのフィードバックが得にくいため、高いモチベーションと自己管理能力が求められます。
専門学校・大学で学ぶ
アニメーション制作を本格的に学びたい場合は、専門学校や美術系大学に通うのがおすすめです。体系的なカリキュラムのもと、描画力、編集技術、ソフトウェア操作など、アニメーション制作に必要な専門スキルを効率的に習得できます。
専門学校では、実際の制作現場に近いチーム制作を授業で経験できるため、就職後に即戦力として活躍できる実践力が身につきます。また、ポートフォリオ制作や就職支援も充実しており、業界との接点を持つチャンスも豊富です。
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まとめ
アニメーションとは、静止画に動きを加えて映像として表現する手法です。制作方法によって様々な種類があり、それぞれの特徴や演出効果を理解することで、より効果的に視聴者にメッセージを届けられます。
アニメーション制作は独学でも始められますが、専門的なスキルを体系的かつ効率的に学びたいなら、専門学校や美術系大学に通うのがおすすめです。プロの現場を想定したカリキュラムの中で、実践的な経験を積むことで、就職後にすぐ活かせるスキルが身につきます。
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