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アニメの作り方を初心者にもわかりやすく解説!制作の流れや必要なスキルと知っておくべきこと

この記事でわかること3点まとめ

  • アニメ制作には、企画・アイデアの立案から映像編集・完成まで多くの工程がある
  • デッサン・作画力、色彩感覚と演出力などがアニメを作る際に必要
  • アニメの作り方を学ぶなら、独学または専門学校に通うのが一般的

近年では個人でもアニメ制作を始められる時代になり、YouTubeやSNSでも数多くの自主制作アニメが注目を集めています。しかし、アニメ制作には多くの工程があり、それぞれに必要なスキルや知識があります。

この記事では、アニメを初めて作りたい方や、将来アニメ業界を目指す方に向けて、企画から完成までの基本的な制作の流れや求められるスキル、学び方、業界で働くために知っておくべきことまでをわかりやすく解説します。

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そもそもアニメは一人でも作れるの?

アニメーターの手元

アニメ制作は、ツールや技術の進化により一人でも作れる時代になっています。実際に、個人で短編アニメを制作し、SNSや動画サイトで注目されるケースも増えています。

近年では、AI技術や自動補完機能を搭載した作画ツールの登場により、時間と労力を削減しながら一定のクオリティを実現することが可能となりました。これにより、初心者でも学びながら作品づくりに挑戦しやすい環境が整いつつあります。

ただし、アニメ制作には作画・編集・音声といった多くの工程があり、それをすべて一人でこなすためには幅広いスキルと根気、そして継続力が不可欠です。特にストーリー構成力や作画力、編集技術などは独学だけでは習得が難しい面もあります。

専門学校ではこうした必要な知識や技術を体系的に学ぶことができるため、個人制作を目指す人にとっても非常に有益な選択肢となります。プロの講師から直接学べる環境や、機材・ソフトを使った実習は、独学にはない大きな強みであると言えるでしょう。

アニメの作り方とは?基本的な制作の流れ

アニメーター

アニメ制作の流れは、以下のような流れで進められます。

  1. 企画・アイデアの立案
  2. シナリオ・絵コンテの制作
  3. 原画・動画の作成(作画工程)
  4. 彩色・仕上げ・撮影
  5. 音声収録と編集(アフレコ・BGM・SE)
  6. 映像編集・完成

各工程について、以下で詳しく見ていきましょう。

企画・アイデアの立案

アニメ制作の最初のステップは、作品のテーマや世界観、登場人物などを考える企画です。この段階では、アニメがどんなメッセージを伝えるのか、どんな雰囲気やトーンで描かれるのかを明確にします。

また、ターゲット層や放送形式(TV・Web・劇場など)を想定し、どのような物語を届けたいのかを整理することが大切です。たとえば、「10代女性向けの学園ラブコメディ」や「大人向けのSFアクション」など、視聴者の年齢層や好みに応じて企画の方向性は大きく変わってきます。

この段階で作成する企画書には、ジャンル、あらすじ、キャラクター設定、世界観設定、話数構成などが含まれます。作品全体の方向性を定める重要なフェーズであり、後の制作工程の土台になる部分です。

ここでの完成度が、その後のシナリオや作画の質にも大きく影響してくるため、丁寧な検討と準備が必要です。

シナリオ・絵コンテの制作

企画が固まったら、次に物語の詳細な流れを「シナリオ」として文章化します。シナリオでは、ストーリーの展開、キャラクターのセリフ、舞台の描写などを具体的に書き起こし、作品の骨組みを完成させていきます。

その後、完成したシナリオをもとに「絵コンテ(ストーリーボード)」を作成します。絵コンテは、カメラワークやカット割り、キャラクターの動き、セリフのタイミングなどを視覚的に描いた設計図です。

映像としてどう見せるかを決定づける重要な工程となります。

原画・動画の作成(作画工程)

絵コンテに沿って、まずキャラクターや背景の「原画」を描いていきます。原画では、動きの起点となる重要なポーズや場面を表現し、キャラクターの個性や感情を反映させる役割を担います。

続いて、原画の間を埋めるように「動画」と呼ばれる中割りの作画を行います。動画は、アニメーションの細かな動きを滑らかに見せるための重要な工程であり、特に表情や身体の動きが自然に見えるかどうかは、この工程の精度に大きく左右されます。

アニメーションとは?アニメとの違いや種類、制作の流れを解説

彩色・仕上げ・撮影

完成した線画に色をつける「彩色」作業(ペイント)では、キャラクターや背景の色を決め、影の付け方や質感を調整します。ここで色彩設計に基づいた正確な色指定が行われ、作品の世界観や時間帯、感情表現に合わせた色使いが求められます。

その後、描かれたキャラクターやエフェクトを背景に合成し、光や影、特殊効果などを加える「仕上げ」工程に進みます。仕上げでは、作品の雰囲気を作るうえで重要な演出や調整が行われ、最終的なビジュアルが整っていきます。

最後に、「撮影」と呼ばれる工程でカメラワークや演出効果を加え、映像としての完成度を高めていきます。

この一連の工程を通じて、アニメのビジュアル面が完成形に近づき、視覚的な魅力や没入感が生まれます。

音声収録と編集(アフレコ・BGM・SE)

アニメの映像に合わせて、声優によるセリフの収録(アフレコ)や、BGM(音楽)・SE(効果音)を加えていきます。アフレコではキャラクターに命を吹き込むように感情豊かな演技が求められ、視聴者の心に残る名シーンを作る要素となります。

BGMは、物語の世界観や感情の起伏を補強する役割を果たし、シーンごとのテンポや空気感に深みを持たせます。感動的な場面ではピアノやストリングス、緊迫感のある場面ではシンセサイザーやドラムなど、選曲や演出も重要です。

また、SEは足音や風の音、ドアの開閉、爆発音など、リアルな効果音を加えることで、映像により一層の臨場感をもたらします。

音の演出はアニメ全体の印象を左右する重要な要素であり、感情の盛り上げや場面の雰囲気づくりに欠かせません。視覚だけでなく聴覚にも訴えることで、作品の完成度を飛躍的に高めることができます。

映像編集・完成

すべての素材がそろったら、いよいよ編集作業に入ります。ここでは、映像のカット割りやシーンの順序を整え、音声とのタイミングを調整しながら、作品全体の流れを最適化していきます。

また、字幕やクレジットの挿入、特殊効果の追加などもこの工程で行われます。映像と音のバランスを取りながら、視聴者にとって最も自然で効果的な表現を目指して細かな調整が続けられます。

編集作業が完了すると、最終的な映像データをテレビ放送用や配信サービス、映画館上映など、それぞれの公開形式に応じた仕様で書き出します。

最終試写で問題がなければ、監督やプロデューサーによる最終チェックを経て、納品・公開となります。

アニメ制作に必要なスキル

メモを取る女性

アニメ制作の工程を一通り理解したうえで、実際に手を動かして作品を作るには、さまざまなスキルが求められます。ここでは、特に重要とされる代表的なスキルについて詳しく見ていきましょう。

デッサン・作画力

キャラクターや背景を魅力的に描くためには、正確なデッサン力と豊かな作画表現が欠かせません。人物の骨格や動き、遠近感を意識した描写ができると、アニメの完成度も大きく向上します。

特に人体構造やパース(遠近法)の理解は基礎中の基礎であり、美術大学や専門学校ではこうしたスキルを体系的に学ぶためのカリキュラムが整備されています。

プロを目指す場合はもちろん、趣味でアニメ制作に挑戦したいという人にとっても、日々の練習を通じて画力を高めていくことは非常に重要です。

色彩感覚と演出力

シーンごとの雰囲気や感情を視覚的に伝えるためには、色彩の使い方やライティングの工夫が求められます。たとえば、暖色系の色合いは温かみや安心感を、寒色系は緊張感や不安を演出するのに効果的です。

また、カメラアングルやスローモーション、画面遷移などの技法を使い分けることで、視聴者の印象に残るカットや構図を演出することができます。

構成力・コミュニケーション能力

物語の展開や演出の意図をチームで共有し、作品としてまとめるには、全体の構成を見渡す力と円滑なコミュニケーションが必要です。分業制で進行するアニメ制作では、他のスタッフとの連携が成功の鍵となります。

制作進行やプロデューサーといった役割では、企画意図を正しく伝えるだけでなく、スケジュールの管理や制作現場との調整力も求められます。

デジタルツールの操作スキル

近年のアニメ制作は、デジタルソフトを活用するのが主流です。たとえば「CLIP STUDIO PAINT」「After Effects」「Photoshop」など、多種多様なツールが制作現場で使われています。作画、色塗り、合成、映像編集など、工程ごとに適したツールを使い分ける必要があります。

こうしたツールに慣れておくことで、作業効率が大幅に向上するだけでなく、表現の幅も広がります。レイヤー機能やショートカット、エフェクト設定などを使いこなすことで、短時間で高品質な作業が可能になります。

アニメの作り方を学ぶなら独学と専門学校どちらが良い?

考える女性

アニメ制作を学ぶ方法には、独学と専門学校の大きく2つの選択肢があります。ここでは、それぞれの特徴や注意点を比較しながら、自分に最適な学習スタイルを見つけるヒントを紹介します。

独学でアニメ制作を学ぶメリット・注意点

独学の最大のメリットは、自由なペースで学べることと、費用が抑えられる点です。YouTubeや書籍、無料ソフトなどの教材が豊富にあるため、誰でも手軽にアニメ制作を始めることができます。

ただし、体系的に学ぶのが難しく、プロの視点でのアドバイスやフィードバックが得られにくいという課題があります。また、モチベーションを維持することや、自分の作品を完成させるまで継続して取り組む自己管理能力も必要です。さらに、独学では業界とのつながりを持ちにくいため、就職や実務経験の機会が限られる点も注意が必要です。

専門学校でアニメ制作を学ぶメリット・注意点

専門学校では、現役のプロ講師から直接学べることが大きな魅力です。デッサンや作画、アニメ制作の工程を体系的に学べるカリキュラムが整っており、最新のツールや設備を使いながら実践的にスキルを習得できます。

また、企業との連携やインターン制度も充実しており、在学中から現場経験を積むことができるのも大きな強みです。加えて、専門学校は業界とのコネクションが豊富で、企業説明会や業界セミナー、求人紹介など、就職活動を後押しするサポート体制も整っています。

卒業制作では、自分の代表作となる作品を仕上げる機会があり、それがポートフォリオとして就職活動にも直結します。

一方で、学費は年間100万円以上かかる点や、通学に時間的な制約がある点には注意が必要です。

自分に合った学び方を選ぼう

「自分はどんな働き方を目指しているのか」「どれくらいの時間とお金を学習に使えるのか」を基準に、学び方を選ぶことが大切です。

本格的にアニメ業界を目指すなら、専門学校での学習が近道になるケースが多いですが、自分のペースで挑戦したい人には独学が向いている場合もあります。将来の目標やライフスタイルに合わせて、最適な選択をすることが重要です。

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アニメ業界で働きたいなら知っておくべきこと

専門学校のイメージ

アニメ業界に就職するためには、作品づくりの技術だけでなく、ポートフォリオの準備や実践経験の積み重ね、業界とのつながりも欠かせません。

アニメの仕事に就くために必要な準備や心構え、具体的な行動について紹介します。

就職に必要なポートフォリオとは

アニメ業界への就職で重要視されるのが、作品集=ポートフォリオです。原画・動画・キャラデザイン・背景など、自分の強みを伝える作品をまとめて提出する必要があります。

ポートフォリオには、デッサン力やキャラクター表現、動きのある作画などを含め、オリジナリティと基礎力の両方が求められます。企業によってはデジタルデータや動画形式での提出を求められることもあり、見せ方にも工夫が必要です。

専門学校では、ポートフォリオの作成指導も行っており、プロの視点でアドバイスを受けながら自分の魅力を最大限に伝える作品集をつくることができます。

インターンや作品コンテストの活用方法

在学中からアニメ制作会社でのインターンに参加することで、実務経験を積んだり、実際の現場を体感したりできます。プロのスタッフと共に作業することで、制作の流れや求められるスキルを肌で学ぶことができ、就職時の大きなアピールポイントにもなります。

また、アニメーションやイラストの公募コンテストに応募することも、実績づくりに役立ちます。有名なコンテストでは、プロの目に留まる機会も多く、受賞歴は履歴書やポートフォリオに記載できるため、就職活動時のアピール材料として非常に効果的です。

未経験から目指すなら専門学校がおすすめ

アニメ業界は即戦力が求められるため、基礎から実践までをしっかり学べる専門学校は就職に有利です。未経験でも一から丁寧に技術を習得でき、ポートフォリオ制作やインターン紹介、業界とのつながりなど、手厚いサポートを受けられます。

将来的にアニメーターや背景美術、CGクリエイターなどを目指すなら、専門学校での学びが近道になることも多く、現場で必要とされる「即戦力」と「コミュニケーション力」を身につける環境が整っています。

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まとめ

アニメ制作は、誰でも学び始めやすい時代になりました。デジタルツールの発展により、独学でもスキルを伸ばせますが、就職や現場経験を見据えるなら専門学校での学習が効果的です。

ポートフォリオやインターン、業界とのつながりなど、プロを目指す環境が整っているのが専門学校の強み。自分に合った学び方を選び、着実にスキルを積み重ねることが夢の実現につながります。

アニメを作りたいならHALのCG・デザイン・アニメ学科で学びませんか?

アニメ制作のスキルを本格的に学び、将来の仕事につなげたい方には、専門学校での学びが最適です。HALでは、現場で求められる知識と技術を実践的に学べる環境が整っており、プロを目指す人にぴったりのカリキュラムが用意されています。

CG・デザイン・アニメ4年制学科 CG映像コース

CG・デザイン・アニメ4年制学科 CG映像コース

3DCGクリエイター専攻

作画・企画・演出などアニメーション制作に関する全般的なスキルをマスター。さらにデジタル時代のアニメ制作現場を見据え、3DCGなど最新のデジタル技術を身につけます。

VFXアーティスト専攻

デッサンやクロッキーなども基礎から学び、アニメーション表現に必要な画力を身につけます。アニメ業界で導入が進む、パソコンやタブレットを使った、ペイントソフトやCGソフトでの描画スキルを修得。最新のデジタル技術を4年間の学校生活で徹底的に身につけます。

CG・デザイン・アニメ4年制学科 グラフィックデザイン・イラストコース

CG・デザイン・アニメ4年制学科 グラフィックデザイン・イラストコース

CGデザイナー専攻

グラフィックデザイン業界に必須のソフト、Illustrator・Photoshop、InDesignなどをマスターしながら、さらに新しい表現を生み出す発想法も学び、マスコミ・広告業界で活躍できるグラフィックデザイナーのスキルを身につけます。

イラストレーター専攻

Mayaによる3DCGなど、デジタルアニメ制作に求められる映像の制作ノウハウとAfter Effectsによる効果を学び、デジタル技術をベースにしたアニメーション制作のノウハウを身につけます。

CG・デザイン・アニメ4年制学科 アニメーションコース

CG・デザイン・アニメ4年制学科 アニメーションコース

アニメーター専攻

作画・企画・演出などアニメーション制作に関する全般的なスキルをマスター。さらにデジタル時代のアニメ制作現場を見据え、3DCGなど最新のデジタル技術を身につけます。

デジタル作画専攻

デッサンやクロッキーなども基礎から学び、アニメーション表現に必要な画力を身につけます。アニメ業界で導入が進む、パソコンやタブレットを使った、ペイントソフトやCGソフトでの描画スキルを修得。最新のデジタル技術を4年間の学校生活で徹底的に身につけます。

CG学科 2年制

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CGデザイン専攻

グラフィックデザイン業界に必須のソフト、Illustrator・Photoshop、InDesignなどをマスターしながら、さらに新しい表現を生み出す発想法も学び、マスコミ・広告業界で活躍できるグラフィックデザイナーのスキルを身につけます。

CGアニメーション専攻

Mayaによる3DCGなど、デジタルアニメ制作に求められる映像の制作ノウハウとAfter Effectsによる効果を学び、デジタル技術をベースにしたアニメーション制作のノウハウを身につけます。

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