ホーム » CGとは?種類や活用されている現場とCG業界の将来性・キャリアパスをわかりやすく解説

CGとは?種類や活用されている現場とCG業界の将来性・キャリアパスをわかりやすく解説

この記事でわかること3点まとめ

  • CGとは「Computer Graphics(コンピューターグラフィックス)」の略
  • 身近でCGが活用されている現場には映画やゲーム、アニメ、広告デザインなどがある
  • CGを活用することで表現の幅が広がったり、制作の効率化につながったりする

現代の映像やゲーム、デザイン業界において、CG(コンピューターグラフィックス)の重要性は年々高まっています。私たちが日常的に目にする広告や映画のワンシーン、さらには医療や建築の分野に至るまで、CGはあらゆる現場で活用されており、その用途と表現力は拡大の一途をたどっています。

本では、そもそもCGとは何かという基礎から、その種類、活用シーン、そして将来性やキャリアパスまでをわかりやすく解説します。

この記事で紹介するCGの専門学校については、以下をご覧ください。

>>>東京のCG専門学校についてはこちら
>>>大阪のCG専門学校についてはこちら
>>>名古屋のCG専門学校についてはこちら

そもそもCGとは?

CG

まずは、CGがどういったものなのか理解を深めていきましょう。

CGの意味と正式名称

CGとは「Computer Graphics(コンピューターグラフィックス)」の略で、コンピューターを用いて作られる画像や映像全般を指します。静止画から動きのある動画、リアルな3D表現まで、その活用範囲は非常に広く、多くの分野で利用されています。

CGは、ゲームや映画、アニメなどで活用される表現技術であり、静止画にとどまらず動きのある映像や立体的な表現も可能です。現在ではスマートフォンやSNSをはじめとする私たちの身近な生活空間でも広く使われており、映像表現や情報伝達の手段として欠かせない存在となっています。

CGとアニメ・イラスト・写真との違い

CG(コンピューターグラフィックス)は、コンピューターを用いて画像や映像を作り出す技術です。架空のキャラクターや世界、未来の都市やファンタジー空間まで表現することができるのに対し、写真は現実をそのまま写すものなので、その場にないものを映し出すことはできません。

さらに、アニメやイラストのような2D表現と比べると、CGは奥行きや質感、光と影の表現において圧倒的なリアリティを持ちます。レンダリング工程を通じて、フォトリアルな表現も可能であり、視覚的に現実と見分けがつかないほど高精度なビジュアルを実現できるのも大きな魅力です。

また、CGは光の反射や影、質感をリアルに再現できるため、現実と見分けがつかないようなリアルな映像を制作することも可能です。

CGの種類とは

CG
ゲーム画面は撮影用に作成したものです。

CGには、「2DCG」と「3DCG」の2種類があります。それぞれの違いについて見ていきましょう。

2DCG

2DCGは「2次元のコンピュータグラフィックス」を指し、平面上で描かれるイラストやアニメ、ゲームの背景などに使われる技術です。主にPhotoshopやIllustratorなどのデザインソフトを使用して制作され、グラフィックデザイン、広告バナー、UI(ユーザーインターフェース)など、さまざまな場面で活用されています。

3DCG

3DCGは「3次元のコンピュータグラフィックス」のことで、立体的な映像やキャラクターを制作できる技術です。現実に存在しているかのようなリアルな見た目を表現できるのが特徴で、CGアニメやゲーム、映画のVFX(視覚効果)などに広く使われています。

3DCGの制作には、モデリング・アニメーション・レンダリングなどといったさまざまな工程があります。これらの工程を段階的に進めることで、奥行きや光の表現に優れた高品質な映像を作り出すことができます。

身近でCGが活用されている現場

動画の編集

CGが実際に活用されている現場は、日常のさまざまな場面にあります。

映画

映画では、現実には撮影できないシーンや特殊効果の表現にCGが欠かせません。とくにSFやファンタジー作品では、異世界の風景や空想上の生物、壮大なバトルシーンなどをCGで描くことで、映像の迫力やリアリティを大きく高めています。

登場人物や背景の大部分がCGで作られた作品もあり、観客に圧倒的な没入感を与えています。日本の映画作品でも、2DCGや3DCGを活用することで、時代劇やファンタジーといった非日常の世界観を美しく表現しています。

ゲーム

ゲーム業界では、キャラクターデザインや背景、エフェクトなど、さまざまな場面でCGが使われています。とくに3DCGを活用したリアルな描写は、プレイヤーの没入感を高める重要な要素です。

アクションゲームやRPG、シミュレーションなどジャンルを問わず、CGはゲーム体験の質を高めるために欠かせない技術となっています。

eスポーツの人気やスマートフォンゲームの拡大も相まって、CG技術のニーズはますます高まりを見せており、各ゲーム企業ではCGが活用される場が広がっています。

アニメ

アニメ業界では、背景や乗り物、群衆の動きなどにCGを取り入れることが一般的になっています。手描きだけでは表現が難しい複雑な動きや立体的な視点を、3DCGによって効率的かつ自然に描くことが可能です。

特に近年は、2Dアニメと3DCGを組み合わせる「ハイブリッド手法」が用いられることも少なくなく、作品のクオリティを維持しながら制作効率を高める取り組みが進んでいます。

広告デザイン

広告では商品やサービスを魅力的に伝えるためにCGが活用されています。たとえば、架空の空間や未来的な演出を表現したり、商品を立体的に見せたりすることで、消費者の関心を引く効果が期待できます。

また、CGは紙媒体のチラシやポスターだけでなく、Webサイト、SNS広告、テレビCM、3D動画など、さまざまな媒体で幅広く利用されています。

建築

建築の分野では、完成予定の建物をCGで立体的に表現する「建築パース」や「3Dモデリング」がよく使われています。これにより、施主や関係者が完成後のイメージをより具体的に確認できるため、設計段階での理解促進や合意形成、プレゼンテーションに大いに役立っています。

医療

医療現場でもCGは活用されており、手術シミュレーションや人体の3Dモデルの表示、教育用のアニメーション制作などに使われています。複雑な臓器や骨の構造を視覚的に理解しやすくすることで、医師の判断力向上や患者への説明の補助に役立っているほか、医療従事者の教育や研修にも大きく貢献しています。

XR

XRは、VR(仮想現実)・AR(拡張現実)・MR(複合現実)といった技術の総称です。これらの分野では、CGを使って仮想の空間を作ったり、現実の映像にCGを重ねて表示したりすることで、まるでその場にいるかのような体験ができるようになります。

たとえば、VRゲームではプレイヤーがCGで構築された世界に没入したり、ARでは現実空間にCGを重ね合わせた演出が行えたりと、その表現の幅は非常に広がっています。教育、医療、建築、製造業などさまざまな分野で応用が進んでおり、今後も成長が期待される領域です。

CGを活用するメリット

動画を楽しむ人

CGの活用には、表現の幅が大きく広がる、制作の効率化とコスト削減につながる、修正・変更がしやすいなどといったメリットがあります。

表現の幅が大きく広がる

CGは物理的に存在しないものを自在に作り出せるため、表現の自由度が飛躍的に高まります。実写では不可能な演出も実現可能です。

また、異世界や未来都市、ファンタジー要素など、作り手の想像力次第でどこまでも広がる世界を具現化できる点は、CGならではの強みです。

制作の効率化とコスト削減につながる

実写では撮影が難しいシーンや、手間やコストのかかる演出も、CGを使えば効率的に制作できます。仮想空間で自由にシーンを構築できるため、撮影場所の確保や物理的な準備が不要になり、スムーズな進行が可能になります。

これにより、時間や費用を大幅に抑えながらも高品質な映像を作ることができる点は、CG活用の大きなメリットのひとつです。

修正・変更がしやすい

CGデータはデジタルで管理されているため、あとから色や形、動きなどを簡単に調整できるのが特徴です。撮り直しが必要な実写とは異なり、柔軟に修正できるため、クオリティを保ちながら効率よく作品を仕上げることができます。

クライアントからの要望変更や、納期ギリギリでの仕様修正にもスピーディに対応できるため、ビジネス的な観点からも重宝されています。

CGクリエイターになるには?

勉強する学生

CGクリエイターになるためには、どのようなステップを踏む必要があるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

CGクリエイターに必要なスキルと知識

CGクリエイターになるには、デッサン力や色彩感覚に加えて、CGソフトを使いこなすスキルが求められます。代表的なツールには、3DCGではMayaやBlender、2DCGではPhotoshopやIllustratorなどがあります。

また、2DCGや3DCGの制作技術に加えて、映像・音響・プログラムなどの基礎知識を持っていると、より幅広い分野で活躍しやすくなります。さらに、リアルな表現に必要な観察力や、それを形にする表現力も重要な要素です。

CGはチームでの制作が多いため、他者と円滑にやり取りするコミュニケーション能力も欠かせません。

CGクリエイターになるには?目指せる学校や資格・仕事内容と向いている人を解説!

独学と専門学校どちらが良い?

CG制作は独学でも一定のスキル習得が可能ですが、プロを目指すなら専門学校での学習が効率的であると言えるでしょう。その理由は以下の通りです。

  • 体系的に学べる:カリキュラムが設計されているため、基礎から応用まで無駄なく学習可能
  • 業界との接点がある:企業との連携やインターン、作品発表会を通じて、在学中から現場と関われる機会が多い
  • 講師が現役プロ:実際に業界で活躍する講師から、リアルな現場ノウハウを学べる
  • ポートフォリオ制作支援:就職活動に不可欠な作品集の指導やフィードバックが充実している

独学は費用を抑えられるメリットがある一方で、情報の取捨選択やモチベーション管理に課題があり、挫折しやすい傾向があります。専門学校ではプロ仕様のソフトや設備を使いながら、現役のクリエイターから実践的な指導を受けることができるため、就職活動やポートフォリオ制作にも大きな強みになります。自分の目標や学びたいスタイルに応じて選ぶとよいでしょう。

HALでは東京・大阪・名古屋にてイベント/オープンキャンパスを随時開催中。
気になる方は下記のリンクをクリック!

>東京のイベント/オープンキャンパスの情報を見る

>大阪のイベント/オープンキャンパスの情報を見る

>名古屋のイベント/オープンキャンパスの情報を見る

また、「学校案内パンフレット」「学費、住まいのサポートBOOK」「保護者向け冊子」「入学要項」「エントリー/出願書類一式」が入った資料を無料で送付しています。気になる方は下記をご覧ください。

>資料請求ページを見る

CG業界の将来性・キャリアパス

映像制作会社の人たち

CGに関わる仕事をしたいと考えている場合は、業界としての将来性やキャリアパスについてしっかりと知っておきましょう。

CG業界に将来性はある?

CGは映画やゲームだけでなく、広告や建築、医療など幅広い分野で活用されており、今後もその需要はますます高まると考えられています。

実際に、中央教育審議会の資料によるとゲーム・CG業界の市場規模は約8兆円と、旅行業界の6兆円を2兆円も上回っていると発表されています。

さらに、AIやメタバース、XRといった新しい技術との連携が進むことで、CGの活躍の場はより多様に広がっていくことが期待されます。こうした背景から、CG業界は将来性のある成長分野として注目されています。

参照:ゲーム・CGの業界人材ニーズ報告|中央教育審議会

経験を積むことで目指せる職種

CGクリエイターとしてスタートした後も、キャリアアップの選択肢は多岐にわたります。

経験を積むことで、アートディレクターやCGディレクターといった管理職、あるいは企画・演出に関わるポジションへのキャリアアップも可能です。

また、映像編集やエフェクトなどの分野で専門スキルを磨き、スペシャリストとしての道を極めることもできます。自分の得意分野を活かしながら、多様な方向で成長していけるのがCG業界の魅力です。

フリーランスや海外でも活躍できる?

CGクリエイターとしての実力次第では、フリーランスとして企業から仕事を受けたり、海外のプロジェクトに参加したりすることも可能です。

英語力や国際的な実績があれば、世界中のクリエイターと協力してプロジェクトを進めるチャンスも広がり、グローバルな視点で活躍できる可能性が高まります。

まとめ

CG(コンピューターグラフィックス)は、映画やゲームだけでなく、建築、医療、広告など幅広い分野で活用される、現代社会に欠かせない技術です。その活用範囲は、今後AIやXRといった新しいテクノロジーの発展とともに、さらに広がっていくでしょう。

CGクリエイターになるためには、デッサン力や色彩感覚といった基礎的な表現力に加え、PhotoshopやMayaといったCGソフトを使いこなす専門スキルが不可欠です。独学で学ぶこともできますが、プロを目指すなら専門学校で体系的に学び、実践的なスキルと業界とのつながりを築くことがキャリア成功への近道となります。

専門学校では、現役のプロから直接指導を受け、企業と連携したプロジェクトに参加するなど、就職後すぐに即戦力として活躍できる環境が整っています。CG業界での活躍を考えている方は、ぜひ専門学校への進学を検討してみてください。

CGクリエイターを目指すならHALのCG・デザイン・アニメ学科で学びませんか?

HALでは、CG映像・グラフィック・アニメーションなど、多様な分野に対応したカリキュラムを用意しています。各学科の特徴は以下の通りです。

CG・デザイン・アニメ4年制学科 CG映像コース

CG・デザイン・アニメ4年制学科 CG映像コース

3DCGクリエイター専攻

作画・企画・演出などアニメーション制作に関する全般的なスキルをマスター。さらにデジタル時代のアニメ制作現場を見据え、3DCGなど最新のデジタル技術を身につけます。

VFXアーティスト専攻

デッサンやクロッキーなども基礎から学び、アニメーション表現に必要な画力を身につけます。アニメ業界で導入が進む、パソコンやタブレットを使った、ペイントソフトやCGソフトでの描画スキルを修得。最新のデジタル技術を4年間の学校生活で徹底的に身につけます。

CG・デザイン・アニメ4年制学科 グラフィックデザイン・イラストコース

CG・デザイン・アニメ4年制学科 グラフィックデザイン・イラストコース

CGデザイナー専攻

グラフィックデザイン業界に必須のソフト、Illustrator・Photoshop、InDesignなどをマスターしながら、さらに新しい表現を生み出す発想法も学び、マスコミ・広告業界で活躍できるグラフィックデザイナーのスキルを身につけます。

イラストレーター専攻

Mayaによる3DCGなど、デジタルアニメ制作に求められる映像の制作ノウハウとAfter Effectsによる効果を学び、デジタル技術をベースにしたアニメーション制作のノウハウを身につけます。

CG・デザイン・アニメ4年制学科 アニメーションコース

CG・デザイン・アニメ4年制学科 アニメーションコース

アニメーター専攻

作画・企画・演出などアニメーション制作に関する全般的なスキルをマスター。さらにデジタル時代のアニメ制作現場を見据え、3DCGなど最新のデジタル技術を身につけます。

デジタル作画専攻

デッサンやクロッキーなども基礎から学び、アニメーション表現に必要な画力を身につけます。アニメ業界で導入が進む、パソコンやタブレットを使った、ペイントソフトやCGソフトでの描画スキルを修得。最新のデジタル技術を4年間の学校生活で徹底的に身につけます。

CG学科 2年制

CG学科 2年制

CGデザイン専攻

グラフィックデザイン業界に必須のソフト、Illustrator・Photoshop、InDesignなどをマスターしながら、さらに新しい表現を生み出す発想法も学び、マスコミ・広告業界で活躍できるグラフィックデザイナーのスキルを身につけます。

CGアニメーション専攻

Mayaによる3DCGなど、デジタルアニメ制作に求められる映像の制作ノウハウとAfter Effectsによる効果を学び、デジタル技術をベースにしたアニメーション制作のノウハウを身につけます。

HALでは東京・大阪・名古屋にてイベント/オープンキャンパスを随時開催中。
気になる方は下記のリンクをクリック!

>東京のイベント/オープンキャンパスの情報を見る

>大阪のイベント/オープンキャンパスの情報を見る

>名古屋のイベント/オープンキャンパスの情報を見る

また、「学校案内パンフレット」「学費、住まいのサポートBOOK」「保護者向け冊子」「入学要項」「エントリー/出願書類一式」が入った資料を無料で送付しています。気になる方は下記をご覧ください。

>資料請求ページを見る