授業
2026.2.12
日本マイクロソフト株式会社による特別講義を実施 AI時代を生きるエンジニア・クリエイターに求められる考え方
HAL東京・大阪・名古屋の3校では、AI教育に力を入れているHALの取組みの一環として、日本マイクロソフト株式会社による特別講義を実施しました。AI(人工知能)をテーマに、社会や仕事がどう変わっていくのか、そしてこれからのエンジニア・クリエイターに必要な考え方や技術トレンドについて、実例を交えながらお話しいただきました。
千葉 慎二 氏
日本マイクロソフト株式会社 技術統括室 エンジニア ハドソン中央研究所でゲームのベースシステム開発を経験しMicrosoftに転職。Xbox初期メンバーとして技術支援やSDK開発に携わり、現在はMicrosoftの先進テクノロジーを活かした研究や教育、アクセシビリティ支援活動を行う。東京女子医科大学院修了。医学博士。
なぜ今「AI」なのか
講義の冒頭では、マイクロソフトの企業理念とともに、「なぜ今AIが重要なのか」という視点が語られました。
千葉氏は、
「AIは一時的な流行ではなく、電気のように社会に溶け込み、当たり前に使われる技術になっていく」 と語り、これからの社会においてAIが欠かせない存在になることを紹介しました。 すでに生成AIは、文章作成やプログラミング支援、画像・音声処理など、さまざまな場面で使われ始めています。その中で重要なのは、「AIを使うかどうか」ではなく、「どう使いこなすかが大切」という考え方であると話されました。
AIは「万能」ではない ― 正しく付き合うために
講義では、AIの可能性だけでなく、注意点についても触れられました。
千葉氏は、「AIは非常に便利だが、指示された範囲でしか動かず、必ずしも正しい答えを出すとは限らない」と語り、AIの出力を鵜呑みにせず、人が最終的な判断を行うことが重要だと言います。
そのうえで、
- 曖昧な指示では期待した結果は得られない
- AIの結果は必ず確認・修正する
- 成功だけでなく失敗も学びに変える
といった姿勢が、これからのエンジニア・クリエイターに欠かせない力であると説明されました。
AIは「代わりに考えてくれる存在」ではなく、考えを広げるためのパートナーとして使うことが大切だというメッセージが印象的でした。
マルチモーダルAIと広がる活用の場
講義後半では、言語だけでなく、画像・音声・映像といった複数の情報を扱う「マルチモーダルAI」について紹介がありました。
視覚や聴覚をサポートする技術、音声認識や翻訳、音声合成などの事例を通して、AIがエンターテインメント分野だけでなく、医療や福祉、コミュニケーション支援といった分野でも活用されていることが紹介されました。
また、ゲーム開発で培われたUI/UXの知見が別分野に展開されている事例も紹介され、クリエイターの発想力とAIが結びつくことで新たな価値が生まれることが具体的に語られました。
HALはAI教育をさらに強化
今回の特別講義は、HALが推進するAI教育の方向性とも強く重なる内容となりました。
HALでは、AIを単なる知識として学ぶのではなく、専門分野の制作・開発の現場で実際に活用できる力を身につける教育を今後さらに強化していきます。
学生ひとり1人がAIに触れ、試行錯誤を重ねながら「使える武器」として身につけることは、将来のキャリア形成に直結します。
千葉氏が語った
「学生もプロも、同じ環境・同じ技術を使える時代に入っている」
という言葉は、これから専門性を磨くHAL生にとって、大きな指針となりました。
大阪での講義の様子
名古屋での講義の様子