『産学直結ケーススタディ』

トップ5は近日公開!HAL×日産「次期型GT-Rデザインプロジェクト」の模様を紹介します

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日産自動車株式会社とカーデザイン学科との産学連携として実施していた「次期型GT-Rデザインプロジェクト」。100年に一度と言われるモビリティ環境の変革期の中で、「GT-Rは次世代ユーザーに何を伝えられるか?」というテーマのもと、学生たちはコンセプトやレンダリングなどを全体デザイン案としてまとめ、1人1枚のプレゼンテーションパネルを制作しました。

 制作の過程では、日産自動車から現役デザイナーの方々を迎え、実践的なアドバイスをいただきました。優秀者5名が日産テクニカルセンターでのプレゼン権を得る本プロジェクト。学生たちはプロでも難しいこの課題にどう取り組んだのか? その様子を紹介します。

HAL×日産自動車「次期型GT-Rデザインプロジェクト」の様子

オリエンテーション…4月中旬
東京・大阪・名古屋3校中継でオリエンテーションを実施しました。「次世代GT-Rのコンセプトおよびデザイン提案」というテーマが発表され、GT-Rの歴史や特徴を説明いただきました。「世界のスーパースポーツカーとは一線を画す唯一無二の存在として、その歴史を踏まえつつも過去のGT-Rにとらわれない次世代のデザインを提案してほしい。」と期待を寄せていただき、学生たちのやる気に火がつきました。


コンセプト評価…5月中旬
それぞれが考えた次世代のGT-Rのコンセプトを発表しました。過去のGT-Rの良さを再確認する案や、競合車と比較して強みを押し出した案、女性向けのGT-Rをつくる案など様々。デザイナーの方々からは、「GT-Rらしさを大切に」「GT-Rの歴史をひも解いてほしい」など、新しいクルマながら、どうGT-Rとして認識させるか?という最大のフィードバックをいただきました。このとき、日産でプレゼンテーションができるのは3地区の中で5名だけと発表され、争奪戦の火ぶたが切られました。


レンダリング移行案決定…5月末
レンダリングとは、自動車におけるアイディアスケッチに材質感や雰囲気などを追加し、完成車として描かれたもののこと。日産デザイナーのアドバイスの下、コンセプトを具現化するために描いたいくつかのアイディアスケッチの中から、レンダリングへ移行する案を決定しました。

レンダリング評価…6月中旬
アイディアスケッチからレンダリングを制作し、最終のプレゼンテーションパネルをつくるにあたり、再度アドバイスをいただきました。またプロの現場ではプレゼンテーションの時間はかなりシビア。時間内に発表を収めることの大切さを教わりました。


プレゼンテーション代表者選抜…7月初旬
日産に行ける5名を選抜するため、各地区でプレゼンテーションが行われました。各自が考えたコンセプトやスケッチ、レンダリング、パッケージなどを1枚のパネルにまとめました。「歴史あるクルマの新しいデザインを生み出す際には、デザインの表層を真似るのではなく、心意気を引き継ぐべき。」「ターゲットユーザーがそのクルマをなぜ選ぶのか、重点ポイントを明確にしたい。」などプロならではの指摘が飛びました。また、プレゼンテーションを行う上での視線の送り方や立ち回りなど、海外のデザイナーと仕事をすることも多い立場から実践的なアドバイスをいただくことができました。


このプレゼンテーションの後、以下の観点から審査が行われました。いずれも学生に合わせたものではなく、日産社内で用いられている教育の評価基準に基づいたとのことです。

  デザインそのものの新規性

  紙面構成の魅力度

  プレゼンテーションの明解さ

  プロ意識の高さ

  プロジェクト期間中の進化度

最終プレゼンテーション…7月中旬
東京・大阪・名古屋3校同時中継で、選ばれた代表者5名によるプレゼンテーションが行われました。前回指導いただいたことを生かしながら、それぞれがこれまでの努力を最大限に発揮。「どこが評価に値するポイントだったのか」「さらに良い見せ方にするには」など、次のステップに向けてアドバイスをいただきました。惜しくも今回選ばれなかった学生も参加し、発表や講評から次への気づきを得ている様子でした。


次回はいよいよ日産テクニカルセンターで、グローバルデザイン本部の田井氏、大月氏に向けてプレゼンテーションを行います。
日産のデザイントップが選ぶ最優秀作品とは!?結果は近日公開。楽しみにお待ちください!


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