NTT DXパートナーとの産学連携で学生が新潟県上越市の課題解決に向けた観光アプリ・WEBサービスを企画・提案しました
株式会社NTT DXパートナーとIT学部との産学連携プロジェクトとして、新潟県上越市が目指す「大勢の来訪者が年間を通して楽しめるまち」を実現するための観光アプリ・WEBサービスを企画し、提案しました。
先日、新潟県上越市のローカル5Gラボ「JM-DAWN」にて、上越市魅力創造課・総合政策課の職員の皆さま、NTT DXパートナーの皆さまの前で、優秀3チームによる最終プレゼンテーションを実施しました。今回HAL3校を代表して選ばれた3チームの作品を紹介します。
作品名:「ARtist」
制作チーム:土本 祐介、羽田野 夏喜、坂本 流星、髙橋 涼大、深田 彬裕、増森 由衣、山本 暉能、内田 椎菜、清野 悠稜
ARアプリを活用した、芸術展「上越トリエンナーレ」の開催を提案。時期を問わず開催でき、AR作品のため景観を損なうこともなく、様々な場所に設置することで市内回遊を促すことができる。
【講評】上越市 魅力創造課 課長 渡来 美香氏
ARの活用は主要観光地で進んでおり、今後スタンダードになっていくと思います。今回の提案は、制作コストを意識しつつ、デジタルアートと組み合わせて誘客につなげるというアイディアが新鮮でした。
まちなかをまるごと美術館に見立てた、歩きながらの作品鑑賞は有効なコンテンツになると思いますし、「なるほど」と思わずうなずいてしまうほど非常に面白い仕掛けだと感じました。若手の現代アーティストの方と地方都市の古いまちなみがコラボしたりすると人気がでそうですね。市でも具体的に検討してみたいと思いました。
作品名:「酒まつりはまだまだ進化する」
制作チーム:戸梶 秀星、月岡 涼風、村田 健輔、花井 涼、森本 雄太、乗本 和季、元林 享飛、嵯峨山 生輝、築山 晃人、木村 有希、黒川 聖渚
「越後・謙信SAKEまつり」を快適に楽しむことができるアプリを提案。参加者の好みに合ったおすすめの酒や、会場の混雑状況、在庫などをリアルタイムに確認することができる。
【講評】上越市 魅力創造課 課長 渡来 美香氏
プレゼンでは、改良を重ね、苦労して検討いただいたことが非常によくわかり、真摯に当市の取組を後押ししようとしてくださる姿が大変ありがたかったです。
酒まつりをより楽しく、快適にすること、そして主催者の負担軽減につながる新しい提案で、これまでにない発想でした。皆さんの提案が現実的にフィットするかどうか、あるいは改善する余地があるのかなど、ぜひ、SAKEまつりに来場いただき、楽しみながら検証しませんか。職員一同、心よりお待ちしております。
作品名:「上越旅のしおり」
制作チーム:林 光希、菊池 裕文、清谷 佳弘、大中 駿、杉山 花穂、田邑 優翔、中村 文哉、西村 良剛、吉川 大翔、後藤 利緒奈、間瀬 穂香、渡辺 慧
おすすめの観光地やルート(モデルコース)から、旅程を作成することができるアプリ。作成した旅程はグループで共有や編集もできる。WEB広告やセキュリティなど、ビジネス利用を想定した仕組みも。
【講評】上越市 魅力創造課 課長 渡来 美香氏
同様のサービスは多々ありますが、二次交通までを含めてルートとして組み立て、集合時間や出発時刻をアナウンスしてくれたり、(拡張機能として)実際に行った場所やルート、記念に撮った写真などをアップし、思い出を共有できたり、さらにはSNSで拡散したりと、セキュリティにも配慮しつつ、ユーザーにマッチした提案だと思います。
コスト面にも優れた取り組みやすく汎用性の高いサービスでしたので、市でも個人観光客向けのPRを検討する際に参考にさせていただきます。
■NTT DXパートナー×HAL産学連携プロジェクト
4月にNTT DXパートナー様よりオリエンテーションをいただき、上越市の課題である「年間を通して観光客が訪れるしくみづくり」に取り組んでまいりました。学生たちは若者ならではの自由な発想と技術力を生かして、チームで企画・サービスを制作。制作したアプリやサービスは、①UI/UX ②技術 ③持続性の観点で評価され、上越市に招待される優秀3チームが決定。選ばれた3チームは、上越市職員の皆さまの前でプレゼンテーションを行いました。
企業・自治体の課題解決方法の1つとしてDXがトレンドとなる中、学生のうちからIT技術を活用し、社会の期待に応える貴重な機会となりました。今回の提案は、今後の市の施策のアイディアとして活用されます。
【総評】NTT DXパートナー プラットフォームビジネス部 シニアマネージャー 松村 一央氏
最終プレゼンでは東京・大阪・名古屋の全22チームから様々な企画・提案をいただきました。ほぼ全チームがWEBサービスやアプリの実装まで完了することができており、技術力の高さに驚きました。特に技術的な質問も当社にされることはなかったため、学生のスキルの高さはもちろん、わからないことは調べたり、メンバーや教員の皆様に質問・相談したりしながら試行錯誤して進めていくというエンジニアとしての基本動作・姿勢がHALで学ぶうちに自然と身につけられているのだろうと感心いたしました。
キックオフ時に挙げた評価点「①UI/UX ②技術 ③持続性」もしっかりと意識した企画・プレゼンをしていただきました。特に持続性の観点については、ビジネスモデルや運用面で検討すべきことがたくさんあり、いいアイディア・企画案でも容易には実現できないことも体感いただけたと思います。また、チームで企画・開発をする際のマネジメントやコミュニケーションからもプロジェクトを円滑に進めるための気づきを得られたのではないでしょうか。これらの点はIT業界に限らず、どの業界でビジネスをするうえでも必要な観点になると思いますので、引き続き、広い視野・様々な観点をもつことを磨いていただき、ユーザーにとって価値あるサービス・システムを提供し続けられる人財になっていただきたいです。そして、どこかで一緒にビジネスができることを楽しみにしています。
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