授業
2025.11.7
HAL×サイバーエージェント 連携協定から生まれた特別講義―卒業生が語る“学生時代にやっておくべきこと”―
2025年11月4日(火)、株式会社サイバーエージェント(以下、サイバーエージェント)に在籍するHAL卒業生3名が、後輩たちに向けて特別講義を実施しました。登壇したのは、大洞 祥太さん(2018年卒)、松田 空さん(2023年卒)、大井 翔太朗さん(2023年卒)の3名。「HAL卒業生が本音で話す ゲーム開発・制作に活きる学生時代の過ごし方」をテーマに、3人それぞれの経験からリアルなアドバイスを語っていただきました。
HALとサイバーエージェントは、2025年7月、人材育成に関する包括的な連携協定を締結しました。ゲーム・CG・ITなどデジタル領域で次世代クリエイターを育成することを目的に、産学一体の教育を推進しています。HALからはこれまでに多くの卒業生がサイバーエージェントグループに就職し、開発現場で中核を担ってきました。そうした取り組みの一環として、今回の特別講義が実現しました。
■ 講義内容
大井さんは「チーム制作は実務の疑似体験」と語り、「挑戦」「コミュニケーション」「俯瞰」という3つのポイントを挙げ、HALでのチーム制作を最大の成長機会に変えるコツを伝えました。
「自分の市場価値を上げるために動いていた」と話す松田さんは、在学中から学内外のコンテストに積極的に挑戦し、「WHO’S NEXT」など数々のコンテストで受賞した経験を持ちます。自分に合った戦略を立てること、そして業界の人に“見つけてもらう”ために発信を続けることの重要性を語りました。
大井 翔太朗さん
松田 空さん
大洞さんは「目標設定の大切さ」をテーマに、学生時代の姿勢について語りました。
「自分の芯を明確にすること」「ライバルを理解すること」「学校をうまく活用すること」。この3つが大切だといいます。
中でも「学校をうまく活用する」については、「ゲームをつくりたい人がこれだけ多く集まり、さまざまなポジションを目指す仲間とチーム制作ができるのは、HALならではの環境。だからこそ最大限に活かすべきだと思います」と強調。卒業後に現場を経験したからこそ見える、HALの学びの価値を語ってくれました。
講義の終盤では、名古屋・東京・大阪の学生たちから質問アプリを通して、なんと140件以上の質問が寄せられました。お三方はそのひとつひとつに、現場経験を踏まえた率直な言葉で回答。学生たちは、卒業生ならではの“リアルな視点”に熱心に耳を傾けていました。
大洞 祥太さん
業界直結の実践教育を行うHALと、若手にも大きな裁量を与えるサイバーエージェント。
両者の強みを生かしながら、今後も教育連携をさらに推進してまいります。
■ 登壇者プロフィール
大洞 祥太さん/株式会社アプリボット所属 執行役員CDO(開発責任者)
役員としてエンジニアやPM、QAなど開発に関わる組織づくりのほか、プロジェクトメンバーとして運用タイトルの開発責任者を担当。
松田 空さん/株式会社アプリボット所属 3DCGクリエイター
運用タイトルの開発プロジェクトで、キャラクターチームのサブリードとして3Dモデル制作およびディレクションを担当。
大井 翔太朗さん/株式会社QualiArts所属 3D背景デザイナー
背景リードとして、制作する3D背景モデルのクオリティ、チーム管理を行う。