世界的クリエイターに学ぶ、ゲームが与える新しい体験の創造
ゲームクリエイター、メディアデザイナーとして活躍されるEnhance代表の水口哲也氏をお招きし、特別講義を開催しました。
水口氏は、株式会社セガで『セガラリー』、『スペースチャンネル5』を手がけ、その後アメリカで自身が代表を務めるEnhanceを立ち上げました。ゲームと音楽を融合させた共感覚的なアプローチや、VR技術を活用した新しい体験の提供などに積極的に取り組まれ、これまでにないゲームを世の中に生み出されています。
ゲーム開発の最先端を知る、学生たちにとってまさに憧れのクリエイターです。
今回のテーマは「ゲームの、そのさらに先へ-新たな体験の創造に向かって-」。
ビデオゲームのプラットフォームの変遷とともに、水口氏がこれまで手がけられてきた作品の、開発時やリリース後のエピソードをお聞かせいただきました。
レーシングゲーム『セガラリー』では実際の車を油圧のモーションベースで動かしたり、音楽ゲーム『スペースチャンネル5』ではマイケル・ジャクソンとコラボするなど、新しいゲームを生み出してきた水口氏。
VRに取り組み始めたのはなんと30年前だといいます。VR技術が一般化するまで、アイディアをため続けることになりますが、2016年にはVRゲーム「Rez infinite」で、全世界のゲームメディアが選ぶゲームアワード ”The Game Awards 2016” のVR部門グランプリに輝きました。
「Rez infinite」の前身となる「Rez」は2001年に発表したゲーム。「今できなくても、将来できるかもしれない、と考えて色々とアイディアをためていくと、いつか実現できるようになる」という言葉が印象的でした。
『テトリス エフェクト』音楽や映像と融合した新しいテトリス体験が話題に。
最後に、水口氏から今後のゲーム業界で起こる変化を教えていただきました。
水口氏はこれからの時代を「3次元的で、空間的で、共感覚的な、体験の時代」と表現。
高速通信でよりリアルタイムに、リアルとバーチャルの融合によりまるで自分がそこにいるかのように、・・・技術の進歩により色々なことが可能になり、開発側にも新しい価値観が必要になります。
今回、世界で活躍するトップクリエイターから、直接講義を受けられる貴重な機会となりました。これからも、HALでゲーム制作の技術を磨きながら、最新技術の動向にも目を向けて、遊ぶ側の「体験」をどうデザインしていくかも考えられるクリエイターを目指していきましょう。
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