カーデザイン学科の学生が田んぼの自動抑草ロボット「アイガモロボ」をデザイン!プロトタイプが公開されました
田んぼの自動抑草ロボット「アイガモロボ」を開発する「有機米デザイン株式会社」との産学連携プロジェクトを実施しました。
来年度以降に販売される「アイガモロボ」の新デザインを、クルマをはじめとしたプロダクトデザインを学ぶ、カーデザイン学科の学生たちが考案。コンペにより、30作品の中から金賞・銀賞・銅賞の優秀3作品が選ばれました。本日、開催された表彰式では金賞・銀賞・銅賞の各学生が表彰され、見事金賞に輝いたHAL東京 中村哲さんデザインのプロトタイプが初公開されました。
■金賞【賞金:5万円】カーデザイン学科 中村 哲
学生コメント:実際に販売されるロボットのデザインというずばらしい経験をさせていただき、ありがとうございました。デザインするにあたり、まず広大な田んぼや可愛らしいアイガモ、そして試作ロボットがゆっくり動く様を眺めました。有機米デザイン様から農家さんの仕事や思いもたくさん伺っています。そして、見た人が「一生懸命頑張って泳いでるね、可愛いね」と思い、元気が出るデザインにしようと決めました。ソーラーパネルの性能を損ねないつるんとした平らな形、稲を傷つけないゆっくりした動きという条件から、ぺたんとして眠そうなぬいぐるみをモチーフに。そして広い田んぼで見つけやすいよう、しっぽはぴんと立たせました。単に可愛らしいだけでなく、少し角張らせることでロボットらしさも主張しました。見る人を和ませる存在になることを期待しています。
講評:農家などの審査メンバーが「愛されて日本全国の圃場に浮かんでいるイメージにピッタリ!」との意見で一致し、デザインと生産要件の両立まで考慮した実社会に通用するまさに金賞作品。
■銀賞【賞金:3万円】カーデザイン学科 原 慧太朗
学生コメント:デザインするにあたって、実際に田んぼで稼働するので稲にダメージを与えないようなシンプルで稲にやさしい形を心がけました。一番見てほしいところは、うしろのカモのお尻の形をした部分です。制作に取り掛かる前に、アイガモについて調べていた時に、たまたまお尻を出したカモの写真を見つけました。プリッとしたお尻がとてもかわいらしく形にするのが少し難しかったですが、完璧に再現できたと思っています。
講評:審査メンバーからは「お尻が可愛い」ととても好評でした。可愛らしさとスタイリッシュさが両立されていて洗練されています。審査メンバーは可愛らしさに重点があって銀賞です。
■銅賞【賞金:1万円】カーデザイン学科 藤井 樹
学生コメント:ボディの形はすべてお米の形からきています。名前の「まい」は米・Myの2つの意味があります。そして、一番こだわったのがボディ横の柄です。桜模様には五穀豊穣の意味があり、雪輪模様には豊作の意味があります。色もそれぞれ、穂の黄色・稲の緑・太陽のオレンジをイメージしています。へこみの部分にも花柄を絵ではなく、立体造形で入れてあるのがちょっとしたこだわりです。
講評:「Myと米を掛けたまいカモのコンセプト、ロボの横に描かれた五穀豊穣の思いを込めた桜の花が素晴らしい」と好評でした。一眼見た時のコンセプトの伝わり易さに改善を期待して銅賞です。
■HAL×有機米デザイン「アイガモロボ」デザインプロジェクト
HAL東京・HAL大阪・HAL名古屋3校のカーデザイン学科の学生を対象にした産学連携プロジェクト。学生たちは制作要件からデザイン案を制作し、プレゼンテーションを実施。元・日産自動車エンジニアで有機米デザイン 取締役の中村哲也氏をはじめ、プロやユーザーである農家の方々の審査により優秀3作品が決定されました。今回、金賞に輝いた中村哲さんのデザインは来年度以降、実際に販売される「アイガモロボ」のデザインとして採用されています。
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