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デジタルでカーデザインのあたりまえを逸脱する、 日産自動車 小針淳志氏の特別講義を実施しました

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HALでは、各業界のスペシャリストを指導者として迎える「スペシャルゼミ」を毎年実施しています。教科書からだけでは学ぶことができないノウハウが身につく実践的なカリキュラムです。

今回、日産自動車株式会社より、グローバルデザイン本部 UXUIデザイン部 部長 小針淳志氏をお迎えし、カーデザイン学部の学生を対象に特別講義を開催しました。

日産自動車は1933年設立の自動車メーカーで、日本を含む世界15の国や地域に生産拠点を持ち、170以上の国や地域で商品・サービスを提供しています。「スカイライン」「GT-R」「フェアレディZ」などの名車で知られ、国外では高級車ブランドとして「インフィニティ」の展開も行っています。

小針氏は、日産デザインの中でもドライバーや乗る人の体験価値を追求する「UXUI」分野のスペシャリスト。インフィニティや日産デザインヨーロッパのデザインマネージャーを歴任し、現在はUXUIの責任者を務めています。講義では、「未来のクルマへのヒント、あたりまえを逸脱するデジタルパンク集団」をテーマに、テクノロジーでクルマのあり方が変わる中で、日産が取組んでいるデザインの最前線を教えていただきました。

現代では、スマートフォンやインターネットとつながることでクルマはより便利になり、単なる移動手段としてではない価値が求められています。昨年開催された「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」では、日産は5人のキャラクターのペルソナに合せたコンセプトカーを提案。これまでのようにカタチをとことん追求するのと同時に、クルマが持つ多様な体験価値をゲームやアニメとコラボして表現する、新しいアプローチが注目されました。

このように体験価値でクルマをアップデートする日産では、デザイナーの仕事においても、CGによるイメージ映像やキャラクターデザインなど、クルマのデザインだけではない幅広さが求められてきているといいます。この他にも、生成AIやLEDビジョンの活用などデジタルシフトが進む開発現場の今を詳しく教えていただきました。

講義の最後には、質疑応答の時間も設けていただきました。コンセプトの立て方など、プロの目線から実践的なアドバイスもいただき、学生たちは学びと刺激を得ることができました。

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